87.決勝への ページ12
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A「何、今の……」
真木の胸元をえぐるように投げられたその球。
一度大きな当たりを打たれたから薬師のときのホームランが頭にチラついていないか心配だったけど、
御幸が構えた真木の体の近く、インコースに上手く投げ込んだ。
真木を抑え、
その回を1点で食い止めた。
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7回で追加点を取られた時点で真木が降板。
続く投手も青道打線を抑えられず、3点。
7、8回を0点に抑えて、9回目。
青道はそこでまた追加点をとり、
ノリがマウンドへ。
1点は取られたものの逆転されることはなく、
8−3で勝利を納めた。
青道は3年ぶりの決勝戦への切符を手に入れた。
決勝戦…
あとひとつで甲子園なんだ…
A「(うわ、既に泣きそう…なんか、すごい…!)」
挨拶から戻ってくる選手たちが眩しくてかっこよくて、
いつも教室で一緒にバカしてる2人も、
友達と言っていいのかわからないくらい眩しかった。
ぼーっとその勇姿を見ていると、
御幸がこちらに気づき、倉持もそんな御幸を見てこちらを見ていた。
私がはっとしたことに気づいたのか、
倉持はいつものようにニヤリと笑い、
御幸は勝気な笑みを浮かべて、ぐっと拳を突き出した。
A「(住む世界違うなぁ…)」
なんて考えながら私も拳を突き出した。
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一度球場の外に出たら、沢村が見知らぬ何人かにかこまれていた。
A「??」
唯「中学の時の友達が、わざわざ観に来てくれたんですって!」
貴子「へー!」
A「すごい、長野から……」
幸子「人望あったんだあの子。
てかさ、あの子が噂の彼女?可愛いじゃん」
と。
A「若菜だ。うわさの。可愛い……」
てかなんか、発達しすぎじゃない…?
何がとは言いませんが、
いろいろと…
べつに私も小さいわけではないはずなんだけど…
邪魔にならないし、いい大きさだと思ってたけど…
A「年下に負けた気分…」
唯「胸さわさわしながら言わないの笑笑」
幸子「そうよ、あんたも需要はあるわよ。」
さぁ、この後は稲実と桜沢の試合を観に行きます。
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A「まだ育つよね、うん。これで終わりじゃないよね。うん。」
唯「まだ言ってる…笑」
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ゆかり(プロフ) - 汐音2号機さん» こちらこそよろしくお願いします (2020年7月21日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます!これからも順に投稿していくので、何卒よろしくお願いします:-) (2020年7月21日 19時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - はじめまして!展開が気になります! (2020年7月18日 10時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汐音2号機 | 作成日時:2020年6月27日 3時