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銀ノ魂篇/私の人生、全力で生きてやる ページ31

ずっとおかしいと思ってたんだ。
本当に死にたいなら、地球じゃないどっかの星で心臓でも突いて、アルタナを枯らして死ねばいい。

でも虚がそうしなかったのは、地球を、宇宙を……世界を、道連れにする為だったんだ。


「地球を滅ぼせる程の力を用意してくれたお礼に、こちらも用意しようと思いましてね。地球の力、その全てをかき集めている所です」


それがあの、ターミナルからのぼる光。


「星をも破壊する力と、星の力。ぶつかり合えば、宇宙(すべて)を終わらせるのも夢ではなくなるやもしれませんね」


誰もが目を瞠った。

大それていて、普通に聞いたら馬鹿馬鹿しい冗談だと一蹴する、でもすぐ目の前にあるその終わり(みらい)に、皆唖然としていた。


「もう引き下がれない。引き返せない。解放軍(かれら)は自らの過ちで多大な犠牲を生みました。最早それは、人の身に負える業ではない」


ああ、


「その罪過も憎悪の念も、(わたし)1人の身に負わせ、全てをかき消す他はない」


全く、どんな人生の終わり方だよ。

敵は地球と宇宙と死神? 無理ゲーじゃん。


「___もうじき長かった夜が明けます。だがこの世界に、朝陽が射す事はもうない。1日の始まりと共にこの世界は終わる」


急に地面が不安定になって、下を見る。割れた地面から光が漏れ出していた。


「悲しむ必要はない。苦しむ必要はない。その痛みも跡形もなく消える。君達の生きた証など、何1つ残りはしないのだから」


___無理ゲー上等。


「くっきり残してやるよ、虚」

「宇宙がかき消えても歯形が残るほど、くいつき続けてやらァァ!!」


私と銀ちゃんが、虚に飛びかかって……そして、視界を光が覆った。

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作者名:ゆず | 作成日時:2020年10月19日 19時

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