瑠璃色の桜篇/分かってる、だけど ページ31
「なんか最近、四葉ちゃんツンツンしてるよね」
「ね。どうしたんだろ」
そんなひそひそ声が耳に届いて、私は益々眉根を寄せる。
そんな自分が嫌で、私は俯いたまま拳を握った。
喧嘩をするのなんて銀時と高杉君、たまに桂君くらいで、皆が皆と仲が良い。
それでも今、私に話しかけてくる子は居ない。
理由は私が1番分かっていて、さっきの2人が話していた通りだ。
あの日、父上にお見合いの話を伝えられてから、私はずっとこんな調子だった。
終始苛々している子になんて、いくらフレンドリーな皆でも話しかけづらいだろう。しょうがない事だと思う。
皆が悪くないのも私が悪いのも分かってる。
それでも、どうしてもその態度をやめられなかった。
覚悟しなきゃいけないのも分かってる。
それでも、この歳で将来の相手を決められている事が嫌だった。
きっと私は、心が弱いんだと思う。
だから関係ない事で皆を困らせているし、だから受け入れて覚悟を決められない。
本当に、
「おーい、四葉ぁ!」
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ゆず(プロフ) - ももさん» はい、頑張ります! (2020年4月17日 14時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ゆずさん» 全然、大丈夫です!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3ad4efd6ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ももさん» 教えてくださって本当にありがとうございます! 直しました。ちょっと台無しですね・・・、本当にありがとうございます。 (2020年4月17日 10時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 突然失礼します。ページ39の四葉が過去を振り返り終わった2文目、恐らく「銀時に惚れた」と書きたかったのでしょうが、「銀魂に惚れた」になってますよ。 (2020年4月17日 0時) (レス) id: 3ad4efd6ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます! 思っていた以上に四葉が皆さんに好かれていて本当に嬉しいです。期待に応えられるよう頑張ります! (2020年4月15日 19時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2020年3月21日 18時