マジコレキテルマジエレキテル ページ16
「まァ、それがガキのメソメソなんて言うつもりはねーがな」
神楽は、そう言った沖田の整った横顔を見る。
告げられた「それからな」という繋ぎの接続詞に首を少し傾げた。
「お前に1つだけ、聞いておきてェことがある」
上げられた沖田の顔は、涼しげな雰囲気が微塵も感じられない程冷や汗が出ていた。
「ここで、ウンコしてもいいかな」
神楽の思考が数秒間止まる。
「ヤバイマジヤバイマジコレキテルマジエレキテル」
「おいィィィィィィ、マジでかァァァァァ!!」
じたばたする沖田に脳が覚醒した瞬間、叫んでいた。
「ちょっと待てェェェ、汚しちゃならないモンがあるって言った矢先にコレ!? ココが汚しちゃならない所アル!!」
「無理!! コレ無理!! 生まれるぅぅぅ!! オイその頭のボンボリ貸してくれェェェ!! もうそれでいいから貸してくれェェェ!!」
「何するつもりアルか!! こんなモンに入りきるワケないだろ!!」
「助けてェェェェェ」
「スイマセーン、見張りの人ォ!! コイツウンコしたがってんですけどォ!! ちょっとだけ厠いかせてやってくれないですか!!」
神楽が男に言うも、「逃げるつもりだろ、我慢しろ」と返される。
「ふざけろよォォ!! こんな所でもらされたらどうなると思ってるアルカァァ!!」
「あっ、姉上、待って下さいよ〜。僕も連れてってくださいよ〜。アレ、なんで川が? あっ、ウォシュレットだ」
「幻覚見てるアル!! 三途のウォシュレット渡ろうとしてるアル、オイしっかりしろ!!」
そんな騒ぎを聞きつけて、男達が集まってくる。
「ちょっとォ、汚いのはゴメンよ。オマルとかなんかないの」
「オ……オマルですか? ちょっと探してきてみます!!」
しかし。
「あ、もういいです」
やたらと静かに沖田は言った。
皆思わず固まる。
「……いいですって……え? ひょっとしてアレ?…………出した?」
「いや出してないっスね」
「いや……ちょっと待って、え? だって……なんか悟りひらいたみたいな表情してるわよ……ものスゴイ遠く見つめちゃってるわよ」
「出してませんって。マジ勘弁してくだせーよ」
「座り方変になってる!! ケツに触れないようにしてる!!」
まさかの事態に大騒ぎだが、それでは終わらない。
「なんか。キモチ悪くなってきたアル……吐きそう」
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ゆず(プロフ) - リヒトさん» すごく嬉しいです、ありがとうございます! 折角春休みなので、更新ドンドンしていこうと思います! (2020年3月16日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
リヒト(プロフ) - もう好きすぎて1日で全部読んで何回も繰り返して読んでます!!笑これからも更新頑張ってください!!めっちゃ応援してます!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» またコメントくださってありがとうございます! 受験なんかに負けず頑張ります! (2020年2月26日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
% - 続編おめでとうございます!ゆずさんの紡ぐ物語は読んでいて心地良いです!カッコいいと可愛いを兼ね備える美女は正義ですね(謎理論) 更新頑張ってください!応援してます! (2020年2月26日 8時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - somariさん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2020年2月25日 16時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2020年2月21日 17時