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第30話 ページ35

結局、金木くんはあんていくで
引き取ることとなった。




金木くんに喰種の生き方を教えつつ、
芳村流コーヒーの淹れ方もコーチする。





今日はその最初の日だ。


頑張るぞ。



トーカ「気合い入れてるとこ
  申し訳ないんだけど、
  コーヒーの淹れ方については
  あんたもやってもらうから」


A「あっ…」




そこで私の脳裏に今や持ちネタと化している
クリームのトラウマがフラッシュバックする。




嫌だあああああクリームオレンジジュースああ




トーカ「…やれやれ。

  克服にはまだまだ時間が
  掛かりそうだな。」



呆れられる。




でもまあ一応平常運転である。




そうしているうちに扉が開き、
金木くんが入ってきた。




金木「今日からよろしくお願いします。」





なかなか制服が似合う。




芳村「みんな揃ったね。今日も頑張ろう。」


「Aちゃん、君には金木くんに
接客の指導をしてほしいんだけど
大丈夫かな?」



A「はい、喜んで!」



芳村「それと、トーカちゃんから
  聞いたと思うけどクリーム研修するよ」






…もはやコーヒーの淹れ方ですらない。





「じゃあみんな動こうか。」




みんなが動き出したところで、
私達は2階へ上がることにした。




入ったのはもちろん応接室。






A「じゃあまず、
  お客様が入ってきたときは
  なんていうかわかりますか?」



金木「…アリガトウゴザイマシタ マタオコシクダサイ」





…デジャヴ。




下手をすると私よりやばいな。






これからの苦労が目に見える。





…人のことは言えないが。






そんな感じで彼をしごいていると

下から私達を呼ぶ声がする。




トーカ「コーヒー研修準備できたよ」



A「かかかかか金木くんサキイッテテイイヨ」



トーカ「A!ちゃんと来てよね…?」




A「了解です了解ですタノシソウデスネ」





観念して下に降りる。






芳村「じゃあまずはコーヒーの淹れ方から。

  Aちゃんは分かるよね。



  …“ブラックコーヒー”の作り方は。」



くっ。



「Aちゃんは…
まずクリームを舐めてみよう。」



無理。




芳村「YDK。」




(強く生きろ…)



金木くんから送られてくる憐れみの視線。




最後の抵抗も虚しく私はめでたく
クリームに手を伸ばすこととなった。

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623 - フリスクでめちゃ笑いました。これからも期待してます! (2018年6月23日 13時) (レス) id: 09c8ed6a2a (このIDを非表示/違反報告)
さすらいの吹奏楽部(プロフ) - eyeさん» コメありがとうございます。 わらび餅は加工品で原作のウタさんのおやつみたいな感じで、 わらび餅狂の作者がオリジナルで作ってしまっただけなので原作には登場しませんね。 登場期待していますw (2017年12月29日 7時) (レス) id: a97a7b3a4c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 喰種用のわらび餅とかあったんだw初めて知りました (2017年12月29日 2時) (レス) id: 4cc54018e6 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 面白いです♪更新頑張って下さい! (2017年10月30日 14時) (レス) id: fd6fe91d43 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白いです!更新、修正が早いので、さくさくと読み進める事ができました!これからも頑張って下さい! (2017年10月25日 18時) (レス) id: 5e52a545e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さすらいの吹奏楽部 | 作成日時:2017年10月14日 0時

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