真選組動乱篇／合格 ページ21
車に乗っている自分達の方が生身の私よりも有利だと思ったのか、私に向かって一直線に進んで来る。
私はそれらを冷静に見据えて、鞘から刀を抜いた。
ドンドン近付いてくる、１台目の車両。
運転しているのも上半身だけ窓から出してバズーカを構えているのも、見知った隊服を着ている。
ソイツらの顔が、相手が�狄秦�組特別隊隊長の吉田A�瓩世筏ど佞い薪喘次⊂任蠅凌Г鯢發�べた。
私はニヤリと笑みを浮かべると、飛んできたバズーカの弾を刀の切っ先で右へと方向をずらす。
丁度そこに突っ込んできたもう１台に、爆弾は直撃した。
すぐにそれから目線を外して前を見れば、先程私に向かってバズーカを撃ってきた野郎の乗る車がすぐ目の前にあった。
焦らずに刀を振り下ろせば、車は真っ二つに斬れる。
「な、何なんだ、アイツ！！」
そんな声が、前方から聞こえてくる。
先に私がやった２台の車を見て、自分の行く末もああなるのではと絶望している声だ。
「降りろ！！ 少数でやるからダメなんだ、全員で連携すれば……！」
そんな指示を誰かがした。
ソイツはこの中じゃリーダー格らしく、それに従って次々と車が停車、中から黒い隊服の隊士達が降りてきた。
「すみませんが、Aさん。死んで下さい」
「え〜、それはヤダな〜」
殺気を向けて言ってきた言葉に戯けて返す。
それから、真面目な顔を作った。
「んじゃ、真選組副長補佐として、最後に１つ」
同じ様な事を電車の中で総悟も言っているとは知らないまま、私はピンと人差し指を立てた。
「
それから、
「戦場じゃ、一瞬の油断と迷いが命取り。だから、常に冷静で居る事が求められる。それが出来ない奴は死んで行く」
今までだってそうだった。
仲間が殺されたからと怒りに身を任せた者程、攘夷浪士も真選組も倒れていった。
「て事でアンタらは不合格」
はあ！？ と言いながら大勢の自分達が倒されるワケが無いと一斉に斬りかかってくる隊士達。
そして次の瞬間、
ドサドサッ
斬りかかってきた十数人の隊士達が倒れるのを見届けて、珍しく隊服を返り血で汚した私はペロリと頰に付いた血を舐めた。
「合格するには、まず格上に挑まない事でした〜」
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哀(プロフ) - なるほどです！ありがとうございます！ (2019年12月17日 18時) (
レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 哀さん» すみません！ 次巻は用意をしただけで、まだ１ページも書けていないんです。でき次第すぐに公開します (2019年12月17日 16時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アスミ - パスワード教えて欲しいです！ (2019年12月17日 15時) (レス) id: 41e9138099 (このIDを非表示/違反報告)
哀(プロフ) - はじめまして！とても面白かったです！次の作品も読んで見たいのでパスワードを教えて頂けると嬉しいです！ (2019年12月16日 16時) (レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ％さん» 結構長いのに、２日で読んで下さるなんて…！ とても嬉しいです。頑張ります！ (2019年12月15日 22時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず x他1人 | 作成日時：2019年11月29日 17時
