真選組動乱篇/合流 2 ページ22
「A!?」
向かってくる車をドンドン斬っていると、走行音や爆発音に混じってそんな声が聞こえた。
見れば私に向かって走ってくるデコボコのパトカーに、隊服を着た銀ちゃんや神楽、新八が乗っている。
「やっほ〜。何で銀ちゃん達ここに?」
私がヒラヒラと手を振って声を張ると、銀ちゃんはすれ違いざまその手を力強く引っ張って、パトカーに乗せてくれた。
後ろを振り返りながら、青い顔で言う。
「……あれ全部お前がやったの?」
「うん」
「…………」
ひかれた。
そんなリアクションしなくても良いじゃん、近藤さん護るのに必死だったんだから、と言っていると、銀ちゃんは「なるほどな」と溜息をついた後、バリバリに割れたフロントガラスから車内を覗き込んだ。
「だそうだぜ、土方氏。お前とは真逆だな」
「恐いよ……恐いよ……」
「…………へ?」
聞こえたその酷く怯えた様な声は確かに聞き覚えのあるトシのもので、だけど台詞もトーンも今まで聞いた事の無いものだったから、私はそんな間抜けな声を出してしまった。
「えっと、どういう……え?」
混乱している私に「後でな」と言って、銀ちゃんはまた前を向く。
新八がパトカーを線路にのせたお陰で、今は近藤さんの乗る車両を最短距離で追いかけているのだ。
「あ、アレネ! ゴリラの乗ってるヤツ!」
神楽が、近付いてきたその車両を指差して明るい声を上げる。
ガチャ
ドン!!
待ってと言う暇も無く銀ちゃんによってその車両へバズーカが発射された。
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
哀(プロフ) - なるほどです!ありがとうございます! (2019年12月17日 18時) (レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 哀さん» すみません! 次巻は用意をしただけで、まだ1ページも書けていないんです。でき次第すぐに公開します (2019年12月17日 16時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アスミ - パスワード教えて欲しいです! (2019年12月17日 15時) (レス) id: 41e9138099 (このIDを非表示/違反報告)
哀(プロフ) - はじめまして!とても面白かったです!次の作品も読んで見たいのでパスワードを教えて頂けると嬉しいです! (2019年12月16日 16時) (レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» 結構長いのに、2日で読んで下さるなんて…! とても嬉しいです。頑張ります! (2019年12月15日 22時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年11月29日 17時