変人×１ ページ28
「やっほ、銀ちゃん」
ポン、と肩を叩いて顔を覗き込む。
死んだ魚の様な目が私を捉える。
「Aか。お前ら何やってんだよ」
「ゴリラが身体中にハチミツ塗りたくってて、ニコ中がマヨネーズ木に塗りたくってたネ」
「あの２人は気にしないで。馬鹿なの」
そうそう、神楽はこちらに残れる事になったらしい。
「私が居ないと万事屋はダメアルからな」とわざわざ報告に来てくれた時の彼女は、少し嬉しそうだった。
「それより銀ちゃん達こそ何してるの？」
「あー？ 俺らはなァ…………！？」
不自然に途切れた銀ちゃんの言葉に首を傾げる。
彼の目線を追った新八が、「なんじゃありゃぁぁ！！」と叫んだ。
「オイオイ、ウソォ？ ウソだろ！ とんでもねェ大物じゃねーか！」
１７０ｃｍ以上はあるであろう巨大なかぶと虫が、木にとまっている。
銀ちゃん達は目の色を変えて、それを落とそうと木を蹴り始めた。
……でも、多分アレ…………。
ガンガン蹴ったお陰で落ちて来たかぶと虫に、神楽が嬉しそうに近寄る、が。
「なにしやがんでェ」
総悟がかぶと虫に成りきっていただけだった。
当然万事屋３人組からの蹴りが入る。
「お前こんな所で何やってるアルかァァ！！」
「見たらわかるだろィ」
「わかんねーよ。お前がバカということ以外わかんねーよ」
「ちょっ、ゴメンA起こして。１人じゃ起きられないんでさァ」
「はいはい」
手を引っ張って起こしてやる。
「フー、全く。仲間のフリして奴らに接触する作戦が台無しだ」
どうして真選組の幹部は馬鹿ばかりなんだと、思わず溜息が漏れた。
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ゆず(プロフ) - fubukiさん» ありがとうございます！ これからもよろしくお願いします！ (2021年2月22日 22時) (
レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 題名が覚えている百人一首の句なのでとても嬉しくなりました!面白いです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - グリみいさん» ありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです。更新頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年9月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
グリみい - 感動して泣けました！！凄くこのシリーズが大好きです！！応援してます！ (2019年9月3日 22時) (レス) id: 460e4835e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2019年8月18日 10時
