相手の立場になって ページ20
「それはお前、恋に決まってんだろ」
私が真面目に、最近総悟が私に対して異常に優しくそれが気になって仕方がないという旨の相談をしたところ、これまた真面目にこう返された。
・・・は?
「旦那何言ってるんですか?馬鹿なんですか?」
「何で相談受けてやってる側なのにンな事言われなきゃならねェの俺!?」
「私が総悟を好きとか有り得ないです。土方さんがマヨネーズを大嫌いになるくらい有り得ないです」
それほぼ0%じゃねェか、と言われた。
そうですよ、それくらい有り得ないんです。
私が大きく頷くと、旦那は面倒臭そうな顔で「沖田クンかわいそ」と呟いた。
「何でですか?別にアイツも私から好かれたいとは思ってないでしょう」
「・・・じゃあ訊くけどよ。お前その髪飾り、沖田クンに貰ったんだろ」
私は頷いた。
別に隠す必要の無い、本当の事だ。
「普通よ、嫌われても良いって思ってる相手に、そんなもんわざわざ買うか?」
「・・・・・・買わないです」
「だろ?じゃあ少なくとも沖田クンは、お前に好かれたいんだよ」
ぐうの音も出ないとはこの事である。
篠葉A、旦那に言い負かされるとは一生の不覚。
総悟のお陰で、口喧嘩なら大抵の人には負けない自信あったのに。
私が不満そうな顔していると、それに気付いてなのかどうか、旦那が「じゃあもう1つ訊くけど、」と言った。
訊いてる事とズレた答え返してくる奴は国語が苦手→←借りた物は返せ
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年6月23日 23時