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借りた物は返せ ページ19

「旦那ぁ〜」




書類仕事を山崎に押し付けてやって来たのは、万事屋。


勝手知ったる何とやらで挨拶もそこそこに足を踏み入れると、神楽と新八はおらず、旦那がソファに寝そべってジャンプを読んでいるだけだった。




「どーした」


「応えてくれるのは良いんですけど、せめてジャンプから目を離して貰えません?」


「バカヤロー、今週のジャンプはどれも神回なんだよ。そのせいでギンタマンが浮きまくってるが」


「へーそーですかー」




思いっきり棒で返すと、私は勝手にソファに座る。


背筋をピンと伸ばして「旦那」と呼ぶと、いつもと違う声音に気付いたのか、やっとジャンプを閉じて起き上がってくれた。




「んで?沖田クンが何だって?」


「な、何で総悟の事だって分かるんですか?」


「何でって、前も言ったじゃねェか。篠葉の話の8割は沖田クンだぞって」




そういえばそんな事言われた気がする・・・って、あ!




「そうですよ!旦那あの時私に団子代押し付けたでしょ!返して貰いますからね!」


「おーおー、分かった分かった。で?さっさと本題。沖田クンがどうしたよ」




あ、と小さく呟いて、またソファに腰を下ろす。




「ちょっと、相談なんですけど・・・」

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年6月23日 23時

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