喧嘩するほど仲が悪い (ページ13)

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人の気持ちを考えようページ13

地獄のような始末書整理が終わった、翌日。

「・・・あの、土方さん。数時間だけ感情を失くす薬とか無いですかね」

「あったとしても違法だろ。・・・どうした、お前」

ふふふ、といつもと違う笑い声が出る。

目に光の無い私を、土方さんが気味悪そうに眺めていた。

「A」

来た。

必死に恐怖から目を背けて心を落ち着かせようとしていたのに、本人が来ては意味が無い。

何かを察したような土方さんが、憐れむような表情を浮かべて肩をポンと叩いてきた。

「あれ、お前何で隊服なんて着てんだよ」

「え？今日別に非番じゃないし・・・」

「チッ」

そう舌打ちをする総悟は非番なのか、いつもの袴だ。

「じゃあ、土方さん。コイツの非番今日にしてもらって良いですかィ？」

良い事を思い付いたとばかりに、総悟がそう土方さんに尋ねる。

お願いします、うんって言わないで・・・！

「・・・おう」

そんな申し訳無さそうな顔するくらいなら最初から頷くな！