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脚の上 ページ5

Aが松陽に拾われてから、1ヶ月が経った。


満開に咲き誇っていた桜もその花びらを落とし、青々とした葉を付けている。




「1本!」


「これで俺の128勝な」


「言ってろ。すぐ追い抜いてやらぁ」




松陽の授業が終わって殆どの生徒が帰ってからの庭は、松下村塾に住み込んでいる3人の稽古場と化す。


飽きもせず毎日毎日勝負をする3人を、これまた飽きもせず毎日毎日眺めているのが、Aのその時間の過ごし方となっていた。




ひと段落着いたのか、3人が、Aの座っている縁側に来て腰を下ろす。


Aは、頰をつついてこようとする小太郎と銀時の指から逃げる様にして、晋助の太ももにちょこんと座った。




「どけ、A。動けねぇ」


「やだ」


「A、高杉なんかじゃなく、俺の所に来い!」


「こた君、ほっぺつついてくるんだもん」


「じゃあ俺だ。来い!」


「銀ちゃんもほっぺつついてくるんだもん」




消去法で晋助だった。


その事実に複雑そうな表情をしながらも、そこまで嫌でもなさそうに、晋助はAの頭を撫でる。


気持ちよくて目を細めると、「猫みてぇ」。




うるさいと思いつつ目を開けて、晋助に寄りかかる。


素っ気無いクセに優しい彼の脚の上が、いつの間にかAのお気に入りとなっていた。

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ゆず(プロフ) - 緋澄さん» 1話目ができ次第、公開させていただくつもりです (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 時雨さん» 申し訳ありません、実は、続編は準備しただけでまだ1話も書いていないんです・・・! (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄 - 続編を読みたいのでパスワードを教えて下さい (2019年6月19日 14時) (レス) id: d02144b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編が、読みたいのでパスワードを教えてください。 (2019年6月18日 23時) (レス) id: bfac637d1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年4月5日 20時

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