暗い海の底3 ページ19
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今日は、打ち合わせもないはずだから、様子を見にきてくれたんだろう。
あまりにも疲れ切った顔をしていたから、心配させてしまったようだ。
「ご飯しっかりたべてますか？」
まだ眉間にシワを寄せているディエイト氏。
「うん、食べてますよ」
これ以上心配をかけまいと、嘘を言う。
「はぁ…Aさん、のめり込みすぎですよ。体重だってかなり落ちてませんか？」
どうやら嘘はバレていたみたいだ。
確かにここ最近で5キロ近く落ちた。
体がご飯を受け付けないのだ。
「今日、約束してたアレ持ってきたんですよ」
そう言って細長い紙袋を見せてくる。
「ほんとんですか？残りの作業も頑張れる〜」
分かりやすく喜ぶ私に対して
「そんな体でまだ作業するんですか？」
驚いたように尋ねてくる彼。
「だってまだまだ仕事は山積みですもん、それに音楽好きですし」とパソコンを指差しながら答える。
「はぁ、もう…。とりあえず座ってください」
そう言いながら私をソファに座らせ、スマホを開き何かしている様子のディエイト氏。
「どうしました？」
私が彼にそう尋ねると
「音楽が好きでたまらないのは分かりますし、仕事が詰まっているのもわかります。でも、バランスを取ることも大事です。好きだからこそ、自分との距離をちゃんと取るんです。
…じゃないと飲み込まれてしまいますよ」
そう言う彼はどこか辛そうに見えた。
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ｷﾝﾓｸｾｲ(プロフ) - なみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！ちょっと更新が停滞していますががんばって書きます♪ (2019年12月15日 20時) (
レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - はじめまして(^^)感動してウルウルしながら読みました。大好きな作品のひとつになりました！ (2019年12月15日 14時) (レス) id: ea29a86258 (このIDを非表示/違反報告)
ｷﾝﾓｸｾｲ(プロフ) - ちこなさん» 再度コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！気まぐれ更新ですが、これからもお付き合い頂けると幸いです♪ (2019年12月3日 19時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
ちこな(プロフ) - 長編の予感嬉しいです！主とメンバーのやり取りが可愛くて何度も読み返したくなるお話しだと思います。これからも更新楽しみにしております (2019年12月3日 16時) (レス) id: 007cf2a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボッチャ | 作成日時：2019年12月3日 15時
