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子猫が34匹 ページ36

…聞いていた通りだ
真っ白な肌にかかる綺麗な金髪と澄んだ緑色の目
また会えたね、ユリアーン


『こんにちは

僕はアリスタルフ


きみはみんなと遊ばないの?』


腰を下ろし怖がらせないように目線を合わせる
彼は僕をじっと見つめる


「…あそばない

1人であそぶ方がすきだから」


人見知りなところも同じだ
もしかして本物なんじゃないかと思えるほど似ている
僕が彼を見ていると彼はゆっくりと僕の頰に手を伸ばした


「…お兄ちゃんはどうして









_____________________泣いてるの?」



『っ…ごめんね』


気がつくと涙が頬を伝っていた
消えかけていた思い出も彼を見ると鮮明に思い出せる
あの頃のユリアーンに重なる
懐かしくて暖かい気持ちでいっぱいだ


「どこかいたいの?

かなしいの?」


『ううん…違うよ


きみと会えたことが、あまりにも嬉しくて

胸がいっぱいなんだ



きみの名前を教えてほしいな』








「…ドロフェイ」


『ドロフェイ…

きみにぴったりの名前だね』


ドロフェイ
意味は“神様からの贈り物”
彼にこそふさわしい名前だ
ありがとうございます神様
もう一度彼と会わせてくれて
どんなにお礼を言っても言い切れない


『今日初めて会ったからすぐには考えられないかもしれないけど

きみに聞いてほしい









僕の、家族になってくれませんか』


ド「…かぞく?」


『うん

難しいことは何もないよ

僕と一緒に住んで

ご飯を食べたり

眠ったり

遊んだり


きみは好きなことをしていいんだ』


ド「…」


『大丈夫

今すぐ決めなくていいから


きみが僕といてもいいと思うなら僕の手を取ればいいし

きみが嫌なら諦めるよ

無理強いする気は無いんだ


ゆっくり考えて』


僕はドロフェイの頭を撫でると立ち上がった
夕方になり空はすでに赤くなっている
そろそろホテルに帰らないと道路の雪が凍って帰れなくなってしまう


『じゃあドロフェイ

僕今日はもう帰るね』


ド「…つぎはいつくるの?」


『んー、今はまだちょっとわからないかな

でもそんなにすぐには行けそうにないんだ

ごめんね』


ド「…」


『じゃあまたね』


院長さんにもとへ行き挨拶を済ませる
考える時間が必要だろうしそんなにすぐには行かない方がいいだろう


院「ドロフェイは何て?」


『驚いているようでした

急に言われたら困惑しますよね


彼にも考える時間が必要でしょうし

少し時間をおいてまた伺いますね


ではありが ド「まって」?』

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ここや(プロフ) - 最高でした…… (2021年3月27日 7時) (レス) id: 5dffd3ecaa (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - オリジナルキャラ設定等を載せて下さい。 相互関係が分からないです。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: e1da6f24a3 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 完結、おめでとうございます!いい作品でした!次の作品を楽しみにしてます! (2018年12月30日 2時) (レス) id: 66813c167e (このIDを非表示/違反報告)
k373 - 完結おめでとうございます!本当に素晴らしい作品でした。次の作品も楽しみにしてます!! (2018年12月29日 7時) (レス) id: 8c5d2fefa8 (このIDを非表示/違反報告)
- 控えめに言って最高です。 (2018年11月20日 3時) (レス) id: 95e04e1a30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すえさん | 作成日時:2018年9月1日 17時

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