四十三話 ページ7
(人1)side
ﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ！という銃声の音が鳴り響き、私は痛みを覚悟して、目を瞑った。しかし、いくら待っても、痛みは来なかった。
ゆっくりと目を開けて見ると、そこに見えたのは、
(人1)「ナオミさん！」
ナオミさんは樋口さんの方に背を向けて、谷崎さんを守っていた。私はそれを見て、怖くなってその場に座りこんでしまった。
でもどうして、銃弾が全部ナオミちゃん達の方に？どうして、私だけ無事なの？そう思っていると、
ナオミ「兄・・・・様・・・・・だいじょう・・・・ぶ」
谷崎「ナオミ！ナオミ！」
ナオミさんが谷崎さんの方に倒れた。何で、ナオミさんが犠牲に、どうして？私の頭の中はそれでいっぱいだった。
谷崎「ど、どうしよう！あっ、そうだ！止血剤！(人1)ちゃん！止血剤持ってない！あっ、あぁ、いや、まずは傷口を洗って、あぁ、違う！与謝野先生に見せなきゃ！
い、今すぐ医務室に運ばないと！(人1)ちゃん！足、持って「！谷崎さん！後ろ！」えっ？」
私もいろいろ混乱して、恐怖するところがあるけれど、その前にも、今度は谷崎さんが危ない！そう感じた私は、谷崎さんに言うと、ポートマフィアの樋口さんは、谷崎さんに銃を頭に押し付けていた。
樋口「貴方が戦闘要員でない事は調査済みです。健気な姫君の後を追っていただきましょうか」
！と、止めなくちゃ！怖いけど、ここで止めなきゃ後悔する！これ以上、もう誰も傷付けたくない！
(人1)「や、止めて！もう止めて！お願い！これ以上、誰も傷付けないで！殺そうとしないで！」
そう樋口さんに向けて叫ぶと、樋口さんは私の方を向いた。それに少しビクついたけど、これ以上、誰も傷つけさせないためにも、私が行動しなくちゃ！そう思っていたら、
谷崎「あぁ、チンピラ如きが！」
(人1)、樋口「！」
突然谷崎さんが声を低くし、そのまま何か文字の様なものが周りに浮かんでいた。谷崎さんはナオミさんを抱き上げると、そのまま立ち上がって樋口さんの方を向いた。
谷崎「よくもナオミを傷つけたね！異能力【細雪】！」
そう言うと、谷崎さんの周りに浮かんでいた文字が消え、同時に、何かが降って来た。
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KICU(プロフ) - ありがとうございます。長く更新していなくてすみません。少しでも更新ペースを上げていきますね (2020年6月4日 0時) (
レス) id: afb88475f3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 久しぶりの更新、お疲れ様です！続きが読めて凄く嬉しかったです！ありがとうございます！ (2020年6月3日 12時) (レス) id: 24edc1aa4d (このIDを非表示/違反報告)
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