四十七話 ページ11
「ｸﾞﾙﾙﾙ！」
虎は樋口に気付くと、そのままそちらへと向き襲いかかった。
「ｶﾞｧｳ！」
樋口「ﾋｯ！」
「樋口！動かないで！」
樋口に声を掛けたものがそう言うと、
「【羅生門・顎】！」
その言葉と同時に、樋口に襲いかかった虎は真っ二つに(人2)は切った。
(人2)「ｺﾎｯｺﾎｯ、生け捕りの筈が」
そう言って、(人2)が虎の方を向いた瞬間。周りに季節外れの雪が降り、虎はその場から消えた。
(人2)「！これは。今切り裂いたのは、虚像。では、本物は・・・！」
(人2)は何かに気付くと同時に、後ろから虎が現れ、(人2)はすぐに後ろを向き、
(人2)「【羅生門・叢】！」
「ｶﾞｧｳ！」
虎に迎え撃とうとした。その時、
「はぁい！そこまで」
「【夜叉・捕縛】」
虎と(人2)の間に入り、一人は(人2)の異能力を無効化し、もう一人は虎を異能力で捕縛していた。
(人2)「なっ！」
「ｶﾞｧｳ！ｶﾞｧ！」
「コラッ！動くな！ちょっと！早く彼女の異能を解いてください！太宰さん！」
太宰「分かってるよ。もう少し待ってよ。菊ちゃん」
菊「も〜！早く！」
「ｶﾞｧｳ！」
太宰「(人1)ちゃんも、少し大人しくしていてね」
樋口「貴方々は探偵社の。何故ここに」
太宰「美人さんの行動は気になっちゃう立ちでね。こっそり聞かせて貰った」
そう言って太宰はポケットから、盗聴器を取り出した。
樋口「まさか！」
樋口は何かに気付き、すぐにポケットの中を探った。そして、そこから盗聴器が見つかった。
樋口「あの時に・・・・では最初っから私の計画を見抜いて」
「ｶﾞｧｱｱｱ！」
菊「ｸｯ！太宰さん！」
太宰「はいはい。すぐにやるよ。待たせてごめんね、(人1)。今解くから、少しだけ寝ていなさい。良いね？」
そう言うと、太宰はすぐに虎に触れると、徐々に虎の身体が光、そのまま元の(人1)の姿に変わり、夜叉が解かれると同時に、太宰が眠ったままの彼女を横に抱きかかえた。
太宰「ゆっくりお休み。(人1)ちゃん」
菊「本当に。彼女には優しいんだから」
太宰「ﾌﾌｯ、さぁ、そろそろ谷崎くん達も連れて帰ろっか」
樋口「生きて帰すと思っているのか！」
そう言って樋口が二人に銃を向けると、
(人2)「樋口止めて！」
樋口「っ・・・・芥川先輩。でも、って、先輩？」
(人2)「お願い・・・・止めて・・・・お願い・・・・だから・・・・ﾋｭ-！ｹﾞﾎｯ！ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ！」
樋口「！芥川先輩！」
(人2)はその場で膝を付いて震えていた。
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KICU(プロフ) - ありがとうございます。長く更新していなくてすみません。少しでも更新ペースを上げていきますね (2020年6月4日 0時) (
レス) id: afb88475f3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 久しぶりの更新、お疲れ様です！続きが読めて凄く嬉しかったです！ありがとうございます！ (2020年6月3日 12時) (レス) id: 24edc1aa4d (このIDを非表示/違反報告)
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