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三話 ページ4

Aside

中島「ぬんむいえおむんぐむぐ?」

えっ?敦くん何て云ったの?っと、思っていたら、

国木田「五月蝿い!出費計画の頁ページにも、{俺の金で小僧がしこたま茶漬けを食う}とは書いていない!」

えっ?国木田くんが理解している?

中島「んぐむぬ?」

国木田「だから仕事だ」

中島「むんぐむぐむぬ?」

国木田「今日の仕事?軍関係の依頼だが」

うん。凄いな。凄いけど、

A「何で貴方達、会話できてるの?」

中島、国木田「?」

いや、?じゃなくて。そんなことをいろいろ考えていたら、あっという間に敦くんが、ピッタリ三十杯、平らげた。

中島「はぁー、食ったー。もう茶漬けは十年は見たくない」

国木田「お前、人の金でこれだけ食っておいてよくもまぁ、ぬけぬけとぉ」

A「まあまあ」

中島「本当助かりました」

国木田、A「?」

中島「孤児院を出て横浜に来てから、食べる物も寝る所もなく、あわや餓死するかと」

A「貴方、施設の出だったの?」

中島「出と云うか、追い出されたんです」

A「それは薄情な施設もあったものね」

国木田「おい太宰」

A「ん?」

国木田「おい太宰。俺達は恵まれぬ小僧に慈悲を垂れる特殊化じゃない。仕事に戻るぞ」

そう言って、国木田くんは理想と書かれた手帳を取り出した。本当に好きだね。その理想手帳。

中島「そう言えばさっき、軍関係の依頼とおっしゃっていましたが、何のお仕事を?」

(人1)「なぁに、探偵だよ」

中島「探偵?」

国木田「探偵と云っても、ペット探しや不定調査ではないぞ。異能集団、武装探偵社と云えば、聞いた事はあるのではないか」

中島「えっ!?」

おっ、この様子だと知ってるみたい。話が分かる子で助かった。いちいち、説明するの面倒なのよね。何て思っていたら、

A「あっ、おぉー!あんな所に良い鴨居が♪」

あの鴨居、首吊りに丁度よさそう♪

国木田「立ち寄った茶屋で、首吊りの算段をするな!」

もう、相変わらず固いな。ちょっとからかっちゃえ。

A「違うよ。首吊り健康法だよ」

国木田「何だそれは?」

A「えぇー!?国木田くん知らないの!?凄く肩こりに効くのに!?」

国木田「何!?そんな健康法あるのか?」

A「あぁほら、メモメモ!早く!」

国木田「あ、あぁ、首ー吊りー健康法」

A「まっ、嘘だけど」

そう言うと隣で何かが折れる音がした。そして直ぐに国木田が怒り始めた。本当に国木田くんは面白い。

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作者名:KICU | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年4月27日 3時

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