私のこと好きですか?【名前変換オリジナル】

(36)貴方side.　 ページ37

.


.


A「……｡」


.


.


またしても､

教室のドアの前で立ち止まり｡


.


.


.


だってさ？

あんなこと言われて…そんな簡単に流せる訳ないじゃん｡


.


.


好きな人にだよ？

例え冗談だとしても……


.


.


.


目を合わせるとﾄﾞｷﾄﾞｷするでしょ｡


.


.


.


A「もう…いつ入ればいいの…」

柚樹「今入ればいいの｡」


.


.


ｶﾞﾗｯ、と教室のドアが開くのと同時にそんな声が聞こえてきた｡


.


.


A「うわあっ､柚樹くん…」

柚樹「葛城さん、もしかしてさっきの言葉気にしてるの？」

A「え…」


.


.


気にしてるのって…

そりゃあ気にするでしょうよ､


.


.


.


私､本気なんだから｡


.


.


.


柚樹「…まぁ､そう深く考えないで返事ちょうだいよ｡」


.


.


.


そういって柚樹くんは教室へ戻っていった。


.


.


.


それって…

"返事ちょうだい"ってさっきの"好き"って―…


.


.


.


本気だ､って受け取っていいってことですか？


.


.


.


A「…もう､訳解んない…｡」


.


.


.


ほら柚樹くんが変な言い方するから…っ､

こんなに頭は貴方でいっぱいなんだよ…


.


.


なのに､貴方は―…


.


.


どうして､

そんなに冷静なのよ｡


.


.


.


やっぱり､本気じゃないのかな？


.


.


.


でも､逆に考えることも出来て、


.


.


「本気だから､強気になってる」


.


.


と､考えることもできる｡

いくらでも答えはあるんだ｡


.


.


.


A「…あーっ､もう…柚樹くんやだ…」


.


.


.


どれが正しい答えとか､

柚樹くんしか解らないじゃん―…､ばか｡


.


.


.


.


柚樹「葛城さん､ﾁｬｲﾑなるよ｡」


.


.


.


.


ほら､

そういって優しく微笑んで普段通りにするんだから…｡


.


.


.


A「……うん｡」


.


.


.


私､

最近柚樹くんのﾍﾟｰｽについて行けないよ…


.


.


.

(37)貴方side.→←(35)眼鏡くんside.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す