私のこと好きですか?【名前変換オリジナル】

(32)貴方side. ページ33

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A「…にしても､皆遅いなぁ｡」


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遅いっていうか…

その前に本当に何処言ったの…｡


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そんなこと思っていると

廊下がｻﾞﾜｻﾞﾜ､してきた｡皆帰ってきたのかな｡


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そして､

ｶﾞﾗｯ､と教室が開いた｡


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A「……｡」

女「あ､Aちゃん!!ねぇ、さっきの噂って本当!?」


A「……え…？」


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噂―…？


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噂って何｡

また変な噂流れてるの？―…私の？


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A「あの､その噂って…？」

女「Aちゃんと柚樹くんが付き合ってるっていう噂!」


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…私と､柚樹くんが…


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―…付き合ってる？


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そんな訳ないじゃない｡

私､どう見ても振られてると同然だし｡


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向こうが私のこと好きなら…

"応援してる"なんて言う訳ないでしょ｡


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A「…付き合ってないよ？」

女「えー…本当に？嘘ついてない？」

A「………｡」


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嘘突いてない､

けど―…私は一方的に向こうに気持ちがある訳で｡


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少しだけ､

ためらってしまう｡


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A「付き合ってない｡嘘じゃないよ｡」

女「今の間は何かなぁ？まぁ､いいけどーっ｡」


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そういって

私に話かけてきた女の子は友達元へ戻った｡


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―…どこからそんな噂が…｡


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まさか､

私に恨みを持ってる人？


…私､知らない間に恨み買ってるし―…｡


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でも｡

他の人まで巻き込むなんて…それも大好きな…｡


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A「……はぁ｡」


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私ってどうしてこう､こうなんだろ｡

もっと普通の女の子がよかったのに､もっと普通に友達と仲良くしたいのに｡


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こんな注目浴びて､

嬉しい訳ないじゃない―…｡


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好きだけど｡

好きだけど､諦めるつもりなんだから｡


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こんな噂､迷惑なの｡


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柚樹「葛城さん｡」

A「…あ｡柚樹くん…」


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気づけば

隣の席には柚樹くんが座っていた｡


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そして､真剣な顔をしてこう言った｡


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柚樹「ちょっと話があるんだけど…空き部屋行ける？」


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そう言った｡

まぁ､どうせ噂の話なんだろうな｡


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迷惑かけちゃったし｡

ここは謝らないと…｡


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A「うん､いいよ｡」


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そして､私達は三階の空き部屋へと向かった｡


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