Episode.5 ページ6
カチャリ、と、鍵が開く音で、私は目を覚ました。
__そうか、私は部屋から出ることを諦めて寝ていたのか。
こんな所で寝られるなんて、私も案外凄い精神力を持っているのかもしれない。
中也「ただいま、俺のA」
『…私は、中也のモノじゃない』
そんな私の言葉に耳を傾けず。
中也は何かを持って部屋に入ってくる。
中也「昼飯あげるの忘れてたから、任務抜け出して持ってきたぞ」
昼飯。そうか、今は昼か。
時計がないここでは、中也の言葉が時間を示す頼りだった。
中也はテーブルの上に皿を置く。
ステーキだった。それと、水の入ったグラスも。
中也「ちゃんと食べろよ?俺の手作りだ」
『…いらない』
中也「いらない?何も食わなかったら、身体に悪ィだろ?」
そんな中也の言葉を無視して、ベッドから出ようとしない私。
『貴方の作った物なんて、いらない』
云った後に、気づいた。
___あ、しまった、と。
中也「…そんなに俺にお仕置きされてェのか?」
悪魔のような笑みを浮かべ、ベッドにいる私にコツコツと靴の音を立て近づいてくる中也。
私は、慌ててベッドから起き上がり、逃げようとする___が、
ぱし、と。腕を掴まれ、ベッドに押し倒される。
力が強く、逃げることができない。
中也「…A、手前はもう、何をしようと俺から逃げることは出来ねェんだよ」
『やだ、放して…!』
必死に抵抗するが、叶わない。
中也「…はは、その嫌がってる顔、興奮する」
……やっぱり、この人は狂っている。
そして、私は確信した。
……もう私がここから出られることはないだろう。
880人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ann✩ - え?神?好き(言葉出らん) (2022年9月14日 16時) (レス) @page40 id: 6a7e843e24 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - うわぁぁぁぁぁ!(言葉が出てこない) (2020年9月28日 21時) (レス) id: 3a19cdf441 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - たまかけごはんさん» ぇぇぇぇありがとうございます!!嬉しすぎてなんかもうやばいです(語彙力の欠片もない) (2018年9月19日 0時) (レス) id: 9bae2d0ebf (このIDを非表示/違反報告)
たまかけごはん(プロフ) - なんか、もう最後のオチ...がぁああのそのなんといいますかatftその、badなのかhappyendなのか分からないのがもうなんか...ほんと今までの読み物の中で一番面白かったです!(はい、まじで。)個人的にはなんかもうhappyendです(^q^)←こいつ (2018年8月24日 4時) (レス) id: 509dd3d992 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - ヨアナさん» こんな作品読んでくれる貴方も好きです〜!!w (2018年6月9日 20時) (レス) id: 9bae2d0ebf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:じゃがりこ | 作成日時:2018年3月21日 21時