第一話 (人生万事塞翁が虎) ページ2
敦は川岸に倒れていた。
空腹で空腹で仕方なく、ただただ途方に暮れていた。
「お腹…すいたなぁ…」
「嗚呼、俺もだ」←
「ですよねぇ…もう3日も何も…って！？」
敦は退く。今、自分は誰と喋っていた…？
「何だよ。そんなに驚くことはねェじゃねェか」
橙色の髪に青色の綺麗な瞳。
赤スーツに似合う黒のクロスタイ。
スラッとしたその姿は実に魅力的だった。
「ン？どうした？顔が赤いぜ」
ぐいっと、少女？との距離が近くなる。
あわわ…僕こういうのには慣れてないよ…。
やばい…可愛すぎてクラクラしてきた…。
「おい“中原”！」
向こうの川岸から、中原と叫ぶ声が聞こえた。
長い髪を一つに括り、眼鏡をかけたその顔は
何処か生真面目そうで。スーツ姿の男性がいた。
察するに、“中原”とはこの少女？の名前だろう。
「よう。“国木田”。どうしたンだ？」
「どうしたもこうしたもない！急に居なくなるなとあれほど…」
「いいじゃねェか。束縛は嫌だぜ」←
「そう言う意味ではない！」
口喧嘩のようなものを始める国木田さん？と中原ちゃん？
と、とりあえず止めないと…。
「あ、あの…」
「そうだ国木田。頼みがある」
僕の言葉を遮って、国木田さん？に頼む中原ちゃん？
「こいつに何か食べさせてやりたい。金貸せ」
「貴様！金なら有り余るほどあるだろうが！」
「今財布家だ。頼む…」(上目遣い+うるうる)
「……今回だけだぞ！」
あっ国木田さんって単純だ。でも中原ちゃん可愛い。
「よし。お前、何食べたい？」
「あ、お前じゃなくて、中島敦です…」
そろそろお前呼びに嫌気が差したから、
無理矢理名前をねじ込む。
「そうか。じゃあ敦、何食べたい？」
中原ちゃんてば大胆…！←
いきなり名前呼びなんて！←
「…茶漬けがいいです…えっと…」
中原ちゃんなんて呼んだら、僕変態になっちゃう←
僕は、ゆっくりと、視線を中原ちゃんに合わせる。
「俺か？俺は中原中也。武装探偵社の社員だ。あと…」
「俺、男だからな。そして22歳。成人済みだ」
…。
僕の何かが、崩れ落ちた気がする。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
敦君のキャラ崩壊やばいな…。
ここまでご覧いただき、
ありがとうございました！
次回をもうしばらくお待ちください！
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街うさ - ちゅや推しなのでこのお話大好きです！ﾎﾟﾂｨとお気に入りしときます！ (2019年12月25日 2時) (
レス) id: 163054ed53 (このIDを非表示/違反報告)
さばのみそにかん(プロフ) - いっちゃんさん» お褒めのお言葉、ありがとうございます！ご期待に答えられるよう頑張ります！ (2019年12月14日 21時) (レス) id: 18d83fcc83 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - 面白い！私こういう作品は好きです！更新楽しみにしています！！ (2019年12月1日 2時) (レス) id: b69b77c746 (このIDを非表示/違反報告)
さばのみそにかん(プロフ) - 銀桜さん» 相互フォローしました！これからよろしくお願いします！ (2019年11月26日 20時) (レス) id: 18d83fcc83 (このIDを非表示/違反報告)
さばのみそにかん(プロフ) - 二次オタコミュ障さん» か、神ですかっ！？そう言っていただき光栄です！ご期待に答えられるようがんばります！コメントありがとうございます！ (2019年11月26日 20時) (レス) id: 18d83fcc83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さばのみそにかん | 作成日時：2019年6月17日 19時
