＊ ページ37
.
怒りと嫉妬でおかしくなりそう。
それを落ち着かせようと度数の強い酒を喉に流し込むけどまったく酔えなくて…… 、
インターフォンが鳴った。
ヤス。
スペアキー渡してるのになんで入ってこやんの？
いや、そんな事より、
急いでドアを開錠する。
玄関で出迎えたヤスは疲れた顔をしていた。
何かあった、なんて直ぐにわかるくらい。
「ごめん … 、電話出れんくて っ」
言葉より先に温もりを確かめたくて、ヤスの腕を引いて抱き締める。
ここに来てくれた事がただ嬉しかった。
「 おーくら … 」
視線が交わって口づける。
「 … ん っ 」
角度を変えて、足りないと言わんばかりに貪って、
ちゅっ とリップ音を立てて唇を離すと、ヤスの手を引いて寝室に入った。
「 亮ちゃんに何されたん …？怒らんから、教えて… 」
薄灯の中、ヤスをベッドに座らせて上着を脱がす。
「…… キス、された」
遠慮がちなその言葉に煮えたぎる熱いものが込み上げてくる。
亮ちゃんへの怒りと嫉妬。
それはそれを許したこいつにも同等の感情が吹き出して …… 、
だけど、堪える。
深呼吸して、目を閉じて、
「 …… 他には？」
俯いて首を横に振るヤス。
「他にはもう何もされてない… ？」
「 … されてない。もう、なんも … 」
ヤスの背中を撫でてゆっくりとベッドに押し倒す。
「 確かめさせて」
「 …おーくらっ 」
掠れた弱い声に抑え込んでいたものが溢れ出す。
「何もされてないんやろ？キスだけなら… っ、何キスされてんねん？お前は誰のもんやと思ってんの？なぁ、ヤス … っ！」
「 おーくら、ごめん っ… ！や、やめっ」
無理矢理服を剥ぎ取って、裸のヤスの肌にある無数の赤い痕を見下す。
手首の痕も、全部俺が付けたしるし。
こいつが俺のモノやって……
だのに、なんでか満たされない。
ずっとずっとそうやった。
優しくしてやりたい。
大事にしたい、壊れものみたいに扱いたい。
でもいつも出来ひん。
ヤスを泣かせてしまう。
壊したくなる。
俺だけのモノやって、
どうすればいいんやろう？
ヤスを愛してる。
誰にも渡したくない。
誰にも見せたくない。
俺のやってずっと閉じ込めて、俺だけを求めてくれてればいいのに。
なぁ、どうすればいい？
泣きながら気を失うヤスの中をぐちゃぐちゃに掻き混ぜて、
誰にも暴かれていない事を知ってやっと安堵して。
なぁ、ヤス。
絶頂に向かって何度も腰を揺らす。
どうしたらお前は俺だけのもんになるの？
つづく
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 246人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chugi(プロフ) - めろんぱんさん» さすがです、隊長っ！！本編がくらやす仕様なので明確にはしなかったでありますっ。敬礼！ (2021年9月12日 11時) (
レス) id: 85c1c2faaf (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - chugiさん» 見逃してました、すいません先生ッ… ！！けど、微妙に答えがあるようなないような… ！！！！！ (2021年9月12日 10時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - めろんぱんさん» 隊長！答えは無限大short 3のIf you went to a revolver にあります！ 宣伝か 笑 (2021年9月12日 10時) (レス) id: 85c1c2faaf (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - まさやちゃんなんてLINEしたんですか… (2021年9月12日 10時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - 華南さん» はい！お利口に待ちましょう笑 (2021年8月8日 22時) (レス) id: c442577276 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chugi
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年5月16日 23時
