課題で映画を撮ることになった。【あんスタ】 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:5,688 hit

007 ページ7

*

　「いやはや、生きていればいろんなことが起こるとは言いますけれども！まさかこんなことになるとは！」

　バサバサと鳩が飛ぶ。渉が出したものらしい。

　「あのお」

　つむぎが手を挙げた。

　「どうした、つむぎちん？」

　「モノクロくんは、遺体発見後一定の自由時間を経て、学級裁判って言ってましたよね。その自由時間は、調査にあてる時間だと思います。さらに、コロシアイは明日以降からとも言っていました。それらを踏まえると、少なくとも今日一日は平穏が約束されているということです。であれば、今日のうちにある程度調査をしておくのはどうでしょうか」

　「そうだな。今後手がかりになるものがあるかもしれねえよな」

　紅郎が頷いた。

　「よぉし、そうと決まれば探検だ！」

　レオが大声と共に立ち上がった。それを合図に、めいめいが学院のあちこちへ向かうべく立ち上がった。

　「一応、平穏は約束されてると思うけど、念のため二人一組で動こうぜ」

　なずなが言った。

　「それじゃあ羽風は俺と行こう！」

　千秋が笑った。

　「僕は敬人と行くよ」

　英智も言った。
　薫と千秋、英智と敬人、斑とつむぎ、紅郎となずな、泉とレオ、奏汰と宗、渉と零で分かれる。

　「今は朝の10時だから、12時には食堂に集合しよう」

　なずなの言葉に全員が頷いた。

　「それじゃあ、解散！」

　薫は千秋に連れられて、まずは隣の教室へ入った。