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 「俺も、ヴィーダの連中と同じ感染者だから。感染者になる前は、俺も感染者を怖がってたから、みんなの怖い気持ちも分かるんだ」

 「……あの、」

 さっきからちらほら聞こえる「感染者」という言葉。聞くからに、何かしらの病気に罹患しているのだろうということは分かるが、何に感染しているのかが分からない。

 「鉱石病(オリパシー)の死亡率は100%。しかも、感染者の死体から鉱石病は広がる。そりゃみんな怖がるよね」

 「明星よ、あんずの嬢ちゃんがぽかんとしてるぞ。記憶喪失なんだろ、説明しねぇと分かんねぇぞ」

 そこに助け舟が入った。人の気配と共に、くしゃりと頭を撫でられる。見上げると、赤髪の青年が立っていた。いかつい顔立ちだが、視線は優しい。

 「あっそうだった、ごめんごめん」

 「俺は鬼龍紅郎。紅月の一員だ。聞いたぞ嬢ちゃん、記憶喪失なんだってな。後でゆっくり話そうや。俺は蓮巳の旦那と話さにゃならねぇことがあるからよ」

 ゆるっと手を振り、紅郎は去っていく。スバルはその姿を少し見送ってから、市民を誘導する真緒の方へ視線を向けた。

 「感染者っていうのは、鉱石病っていう病気にかかった人のことなんだ。鉱石病は、簡単に言うと、人間の身体の中で源石を生み出すようになっちゃうんだよ。完全には治せないから、理論上の死亡率は100%。だいたいこんなところかな。詳しい話は、ここを離脱してESに戻ったら調べるといいよ」

 「ES?」

 「あっ、ESも分かんないんだったね……俺たちのホームみたいなところ。アンサンブルスクエア、通称ESだよ」

 スバルはそう言ってから、「そろそろホッケ〜たちのところへ戻ろう」と手を引いてくれた。彼に手を引かれて北斗のところへ戻ると、Trickstarと他3人がいた。うち2人は敬人と紅郎で、もう一人は知らない青年だ。

 「神崎颯馬と申す。あんず殿、記憶喪失になられたと聞いたが、他は問題ないのか?」

 「う、ううん、特には……」

 「そうか」

 颯馬と名乗った青年は、少しほっとしたように笑った。

 「2winkに、合流したと報告を入れた。今は撤退経路を探ってもらっている」

 北斗が言った。

 『割り出せたよ〜、幾つかポイントの座標送っておくね、どうぞ』

 「助かる。ポイントを踏むたびに連絡を入れるべきか?どうぞ」

 『特に何もないようなら、信号だけ送ってほしいかな。どうぞ』

 「了解した」

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彩音(プロフ) - Chrisさん» ほんとですか・・・!?ドクター出てこなくても全然楽しめるタイプなので、是非投稿して頂けると嬉しいです。 (2022年8月4日 20時) (レス) id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - 彩音さん» コメントありがとうございます、返信遅くなり申し訳ありません>< ドクターが出て来ないパターンであれば、今も書いておりますので、機会があればこちらにも投稿しようと思います。好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。 (2022年8月2日 11時) (レス) @page7 id: e6bb7f68d0 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - やばいどちらも好きなゲームだから最高でした・・・。更新が止まっていて悲しいですが、この作品好きでした!! (2022年7月25日 22時) (レス) id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chris | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chrisinfo/  
作成日時:2020年10月6日 21時

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