Case.44 ページ4
「あ、くそ!」
タンッとスマホの画面をタップするが、攻撃をモロにくらって、【ユーヤ】と表示された自分のアバターのHPゲージが赤く染まる。
《回復入ります!》
相棒の【REI】ちゃんがスキルを展開して、ギリギリ緑ゲージまで回復する。
REIちゃんが白魔道士でついててくれて良かった…!
《すまない、精彩を欠いた!》
《大丈夫です!ユーヤさん、いけますか?》
心配そうなチャットが飛んできて、ちらりと敵キャラのHPゲージを確認する。まだ半分程度しか削れていない。
REIちゃんが今使ってくれたスキルはタイムチャージが長いから、しばらくは使えないはず…。こちらの攻撃スキルはコンスタントに使えるが、敵が固くてなかなか削れない。
《少し厳しいかもしれない…けど、できるところまでやってみたい。どうかな?》
いつもなら引くことも考えたが、確かこの敵はドロップが旨い。辛勝を願って足掻きたいところだ。
《わかりました。全力でサポートします!》
即レスでありがたい返事が返ってきた。
さすがREIちゃん!僕の心のオアシス!
ならばこちらも全力で戦わなければ。
荒くなる鼻息を抑えつつ、タップで攻撃を再開する。
30秒間隔で広範囲攻撃が入るのが厄介だ。自分の職業は侍だから、近距離攻撃が向いている。相性が悪い分、なんとか上手く立ち回って回避しながら攻撃を仕掛けていくものの、じわじわとこちらのHPが削られていく。
やはり無理か…!
そんな考えが頭をよぎった瞬間、REIちゃんからチャットが飛んできた。
《ユーヤさん!私のフレンドで呼べそうな子がいます!ヘルプ申請していいですか?》
《頼む!》
一も二もなく同意する。この戦況でヘルプに来てくれるならありがたい。しかも、REIちゃんのフレンドなら信頼もできる。
>>>【9-nine-】が参戦しました
即座に現れたのは女性アバターだった。長い茶色の髪をポニーテールにした、ツリ目気味の勝ち気な印象の顔。
《よろしくお願いします》
その助っ人は、定型文の挨拶を送りつつ矢をつがえた。
弓騎士か!
一瞬の溜め、からの複数攻撃。敵が瞬時にダウン状態に入った。
すごい、高スキル持ちだ!
今の攻撃で大幅に敵のHPが削れた。
《すみません、反動で5秒動けなくなります》
《今ので十分です!ありがとうございます!》
5秒くらい問題ない。これなら僕のスキルで削りきれる。
961人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
胡蝶(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます。修正いたしました! (2022年8月2日 2時) (レス) id: 99e92a821f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 82話、名前変換出来ていない箇所があります。 (2022年8月1日 7時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます!修正いたしました。ご不便をおかけいたしました…! (2022年7月31日 17時) (レス) id: 99e92a821f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 66話、名前変換出来ていない箇所があります。 (2022年7月31日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶(プロフ) - cherry*さん» こちらこそです!更新本当に遅いのですが、どうか最後までお付き合いください! (2022年5月27日 12時) (レス) id: 99e92a821f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年5月19日 5時