梅酒 4 チョロ松side ページ5
「重い〜…」
やばいよこの子、完全に泥酔してるよ…。
ていうか酒の匂いが…。
まあ、僕が好きな酒の匂いだからいいけど。
僕は彼女をおんぶしている。
体重を完全に預けられている僕にとって彼女は少し重たかった。
そりゃ、ニートですから、運動なんてそんなにしませんから。
運動不足だな、とつくづく思うようになってきた頃、チビ太が教えたマンションが。
(こんなマンション近くにあったのか…家賃とか若干高いんだろうなー…)
そう思いながら僕はマンションへ向かった。
*
「おーい…」
起きるわけ、ないよね。
介抱…するわけにもいかないしなあ…。
どうしよ…あ。
僕は家に電話をする。
勝手に人の電話使うのは…と思ったが、彼女のため、僕のためにも使わざるを得なかった。
『十四松です!』
「そこは『松野です』って言うんだぞ…あ、えとさ、カラ松呼んでくれないか?」
消去法で。
おそ松兄さん、信用度がかなり低い。
一松、僕の用件忘れそう。
十四松、聞き間違いがひどい。
トッティ…まあ、…うん。
ということで、カラ松だ。
『あ、チョロ松か。どうした?』
うわ、若干声高いぞ。
「トト子ちゃん家の電話番号教えてくれない?…介抱するには女性がいいかと思って――」
*
「チョロ松くーん、来たよー!」
「トッ…トト子ちゃん!」
いやぁ、可愛いですな、トト子ちゃぁーん!!
「それで?」
「へっ!?あ、ああ、この子なんだけど…」
やっばい、僕、顔にやけてないかな?真っ赤になってないかな?
トト子ちゃんと同じ空気吸ってるー!!
*
トト子ちゃんに介抱してもらい、僕は水を少し飲む。
…というのには訳が。
冷蔵庫、何も入っていない。
入っているとすれば……いや、何も。
そして、僕は彼女が目覚めた直後に水が飲めるようにと水を枕元、ランプの下に置いた。
置いた瞬間、
「へっ!?」
「ん〜…」
彼女がいきなり抱きしめてきた。
離れようとしても、力が強い。
布団が境界を作っている、とりあえずセクハラにはならない。
そして、彼女は僕の頬を両手でなぞる、もちろん目は空いていない、恐らく、酔っている。
まずい、これはもしかしてっ…
と思って時には遅かった。
「んっ!?…んっ…!!」
唇が重なり合って更には―――舌が入ってきた。
「あっ…ふっ…!」
男なのになんて喘ぎしてんだ僕は!!
そのまま長時間のディープキスを浴びせられた。
こんなことがあったなんて口が裂けても言えない。
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河原ミュー(プロフ) - 完結おめでとうございます!チョロ松に飢えていた頃見つけた作品だったので、愛着湧いてました!新作も見させていただきます! (2016年8月5日 8時) (レス) id: 59690383dc (このIDを非表示/違反報告)
Aqua(プロフ) - 完結お疲れ様でした!チョロ松はニート卒業できたし、結婚したし、最高のハッピーエンドでした!次回作も楽しみです! (2016年8月5日 0時) (レス) id: b85a340ba8 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし団子(プロフ) - 完結お疲れ様でした!チョロちゃんは最後までシコ松で紅茶を吹き出しました(ノ∀`笑)次回作も応援してます!チョロ松は天使! (2016年8月4日 22時) (レス) id: d1a781f4f4 (このIDを非表示/違反報告)
35 - 初めまして!はじめの時から拝見させて頂きました。チョロ松と純粋な、ちょっぴり大人で、私はこの小説大好きです!完結おめでとうございます(*^^*) (2016年8月4日 20時) (レス) id: 78b0aaa2c3 (このIDを非表示/違反報告)
めみお(プロフ) - みたらし団子さん» コメントありがとうございます!チョロちゃんイケメンですか!?ありがとうございます!やっぱりチョロちゃんのトレードマークに近いこの暴言設定は使わないわけにはかないですよね!!チョロちゃんの小説を中心に書くので、よければ見てやってください、喜びます!← (2016年7月11日 20時) (レス) id: 58e24e3a39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めみお | 作成日時:2016年5月25日 7時