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spring moon #31
選択していた大学の講義内容など、全く頭には
入ってくれないまま一日が過ぎ去ってしまった。
何時もなら何気無く終わってしまう一日一日が
今日は余りにも長く感じたのは、きっと彼の事
ばかりを考えていたからだろう。
実感と言う実感は正直の所、何一つ感じないけ
れど、それでも確かに私達はあの日の夜から着
実に距離を縮めたのだ。
「今日もまた、カフェ行くんでしょ」
隣の席に座っていたジソンの声に、遠くへと飛
ばしていた意識を戻す。
「カフェ...うーん」
「行かないんだ？」
カフェに行くと言う事は何処も間違ってはいな
いが、今日はどうだろう。
どちらかといえばカフェを目的にしていると言
うより、彼を目的にしている事の方が幾分明確
なのでは無いかと思えてしまう為、堪らず恥ず
かしさが込み上げて来る。
「カフェじゃなくてね、ダニエルくんに会いに
行って来るの...」
「ダニエルくんって、ダニエルくん？」
「分かるの？」
「仲良くしてくれてるカフェの高校生でしょ、
なぁに...良い感じな訳？」
まるで他人の恋愛事情が大好きな、おませの女
の子みたいに身体をぴったりくっつけては甘え
た様に肩に頭まで乗せて来るジソンに苦笑する。
相変わらず、一体その甘え方は何処で覚えて来
たのかと吐息が洩れ出してしまいそうだ。
「ジソンには内緒」
「今内緒にしてても直ぐ分かっちゃうからいい
よ、Aは分かりやすいし...」
「内緒なんだから分かんないよ」
なんて意地っ張りに反論してみせながら、放課
後になれば彼に会えるのだと考えるだけで堪ら
なく口元がだらしなくなってしまう。
「恋してる時のAは可愛くて、何か俺嬉し
くなっちゃうなぁ」
「恥ずかしいからそれ以上言わないでってば」
言葉の通り、嬉しそうに目を細めてそう言うジ
ソンを横目に机に広げていた教材を鞄の中へと
半ば無理矢理に詰め込んだ。
時刻は既に夕方になっている、今から彼に会え
るのだと考えるだけでこんなにも胸が高鳴るだ
なんて、何だか大人気ない様な気もするけれど
今の私は幾分素直なのだとちょっぴり開き直っ
てすら見せる。
「もう行くの？」
「うん、待たせたら悪いから...」
「今度は俺の相手もして...寂しいから」
「ふふ、約束するよ」
ジソンに笑みを浮かべながら、身支度を済ませ
て座っていた席から腰を浮かべる。
カフェに行くだけだと言うのにこんなにも緊張
してしまうのは、やはり彼のせいだ。
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choi(プロフ) - maryさん» ジソンオンマタイミング！笑 母性本能全開のジソンさんにはオンマ的ドジも頑張ってもらわないと、と思いましてヽ(´o｀；にしても我ながら今のタイミングはちょっと！ですヽ(；▽；)ノ (2018年9月12日 19時) (
レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - あああああ！！ジソンオンマー( ＴДＴ)今は声かけちゃダメー( ＴДＴ)笑 (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ぜひ！！ぜひその番外編読みたいです！！( *´艸) (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
choi(プロフ) - maryさん» ジェファンとの絡みに反応下さるのmaryさんだけなので、密かに凄く嬉しいです！笑 番外編でダニエルくんとジェファンのお話を書こうかな...なんて思っちゃいますヽ(´o｀； (2018年9月12日 11時) (レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ジェファンとの絡み待ってましたー！！やっぱりダニエルくんとジェファンくんの絡み大好きです(*´∇｀)もうウジンに何されたんだ！！笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHOI | 作成日時：2018年7月9日 16時
