65話 最悪 ページ17
「…投票締め切り時間まであと少しだけど…Aは？もしかしてまだ部屋？」
チーム分け締め切り当日の朝。
最終課題の集合エリアにはもう人が集まっているが、普段いつも一番最初にいるAの姿がない。
潔はその事に気づき首を傾げた。
「フィールドにいるんじゃない？」
「いや昨日ここで待ってるって言ってたから…」
「じゃあ寝坊とか？」
「もしかしたらそうかも…俺、ちょっと部屋見てくる」
「あ、待って潔。俺も行く」
潔に続いて蜂楽もついて行く。2人とも扉に近かったのですぐに部屋を出て行った。
「Aちゃんが寝坊とか考えられねーな」
「夜遅くまで起きてたんじゃね？」
「(あー…)」
その会話を聞いていた玲王は心の中でこの場にいないAに対してすまんと謝った。が、もちろん誰も気づことはない。
____
「確か…ここの階の一番奥の部屋だよな？」
2人とも小走りで部屋にたどり着く。Aの部屋の扉は自動で開くことはなく、鍵がしっかりついている。
それに加え、扉には部屋に居るか居ないかのボードがかけられている。そのボードには「在宅中」の文字。まぁブルーロックという室内にいるのに在宅なんて可笑しな話だが。
その文字を見て2人で顔を見合わせた。
「やっぱりAちゃんまだ寝てるっぽい？」
「音も聞こえないしな…」
潔がノックをする。コンコンッと乾いた音が2回響いた。部屋の中にもきっと聞こえているハズだ。
「A？起きてるか？」
「朝だよー」
『……』
数秒してから部屋からペタペタと裸足で歩く音が聞こえる。そして扉のすぐ後ろで気配がした。
よかった、起きたんだと潔はホッとする。
『……』
「A？もう朝だぞー」
『……、あ？』
「(え、)」
『……誰？…潔くん？』
「お、おう…蜂楽もいるけど…そろそろ時間だから集合した方がいいかと思って…」
『……あー…ごめん、先行ってて…』
そう言うと気配が遠のいた。扉から離れたのだろう。
「……今の声、Aだよな？」
「うん、Aちゃんだった」
「声もテンションも低くてびっくりしたな…でも朝だし寝起きだからあんなもんなのかな…」
「もしかしてさAちゃんって寝起きむちゃ悪い？」
「…の、可能性大だよなぁ…」
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苺子(プロフ) - kaedeさん» コメントありがとうございます！隙あらば夢主ちゃんに構ってアピールする士道くんです（） (2023年1月20日 19時) (
レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
kaede(プロフ) - あは。もうありがとうございます。士道くん最高すぎて逝きそう (2023年1月19日 21時) (レス) @page42 id: 426304659c (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです…！更新頑張ります (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 朝花さん» ご心配ありがとうございます。これからもこの小説を読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 朝花さん» 分かりました！なんかすみません🙇 (2023年1月19日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺子 | 作成日時：2022年12月25日 20時
