125話【依存は視野を狭くする】�� ページ9
鉄「確かにこれは武器にはなるが、武器というよりも....」
『はい、いいんです。』
鉄子さんが続けようとした言葉をわざと遮り、目の前の道具をじっと見つめる
『今の私には...』
...強くなることが重要だから
喉まで出てきたこの言葉は口には出さずにのみこんだ
お母さんから貰ったこのフィレナイフ
それは名前の通り、ナイフの形をした小刀よりも一回り小さな調理道具
小さい頃、お母さんが使っていたフィレナイフで魚を捌く手伝いをしていたからか、誕生日プレゼントとしてもらったこのフィレナイフはすごくしっくりくる
まるで自分の体の一部のように
鉄「...そうか。まぁ、ここには新しく入荷した小刀が沢山ある。また欲しくなったら来るといい」
『はい！ありがとうございます！』
この調理道具がどう自分を強くするのかは分からない
けど、たくみがあそこに行けば強くなると言った以上、きっと間違いないのだろう
(あ、そういえばお母さんにたくみとの関係聞けばよかったな)
彼女がなぜあそこに行けば強くなると知っていたのだろうか
そもそもたくみはお母さんがあそこにいたこと自体知っていたのだろうか
『じゃあすみません、失礼します！』
鉄「ああ、またな」
あの時すれ違った見廻組の男
あの男がどういう立ち位置なのか分からない
"敵"なのか"味方"なのか
最悪の事態が起きても大丈夫なように、私は念の為にこのフィレナイフが武器として使えるか鉄子さんに聞きに行ったのだ
とはいえ、あの男に会わなければこの準備も意味が無い
見廻組の居場所もよく分からないし、彼らにお願いしたところで教えてくれないだろう
ジミーなら教えてくれるかもしれないと、本当は昨日彼のところに行きたかったが、銀ちゃんがいないから暇だと神楽ちゃんが離してくれなかったのだ
出来れば、トシ兄の小姓であるテツが捕まった時に一緒に連れてって欲しいがきっと止められるに決まっている
...特にこの男から
沖「そいつが母ちゃんから貰ったものかィ」
『うん、そう』
今日も今日とて、私はこの男の隣にいる
一昨日、そーちゃんが書類上の釈放手続きをしてくれた
昨日は銀ちゃんの釈放と一昨日終わらなかった資料作り
それがどんなにめんどくさい事か
朝からその話をずっと聞かされていた
沖「...でもそりゃ調理道具だろィ。...なんで武器として持ち歩くんでィ」
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チョコ - eye❤️‍🔥さん» eyeさん、嬉しいコメントありがとうございます😭今週の日曜日からまた始めるつもりなので、楽しみにしてくださると嬉しいです！応援ありがとうございます🙇♀️ (1月4日 1時) (
レス) id: bfcb0a062c (このIDを非表示/違反報告)
eye❤️🔥 - チョコさん» 本当にめちゃくちゃ好きな作品なので、ゆっくりで全然構わないので続きが見たいです……！！ご迷惑でなければ、更新頑張ってください！！いつも神作品ありがとうございます！！！🙇 (12月27日 13時) (レス) @page37 id: f7f5f582e8 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - レーニャンさん» 別の方へのコメントだったんですね！！バグが起きちゃったんですかね？？それにしても、わざわざ訂正して頂けるなんてありがとうございます！頑張ります！ (8月13日 1時) (レス) id: d5e6f8a11f (このIDを非表示/違反報告)
レーニャン(プロフ) - なぜか別作品にしたはずのコメントがここまで!?まぁ、この小説好きなので、ちゃんとしたコメントがしたかったのですが、これからも更新頑張ってください！(文脈が弁財天白竜王権現) (8月7日 9時) (レス) id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - レーニャンさん» コメントありがとうございます！！ (8月6日 16時) (レス) id: c5c24f9f2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ | 作成日時：2023年7月16日 23時
