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――――・・・・

『ちょっ、おい、こら! やめろって!! 』

「はいはい文句は後で聞くからね〜、大人しくしな! 」

両手に華。そんな言葉がここまで嫌に思ったことはない。
ハスキーボイスの金髪の女子生徒と、可愛らしい声の黄に近い茶髪の女子生徒。
二人に両腕をつかまれ、逃げられないようにとしがみつかれる。

無理やり連れて行かれた先は旧校舎――美術準備室。
私たちが普段使う校舎とは少し離れた場所にある、もう使われていない木製の古い校舎。
そして私と数少ない友人との集会場であり、隠れ家であり、秘密基地のようなもの。

「ほら、Aちゃん。紅茶が冷めない内に座って座って〜! 」

言われるがまま、いつもの定位置に置かれたイスに腰掛ける。
香りの良い紅茶の入ったティーポットと、セットのティーカップ。
角砂糖にお茶菓子のスコーンやクッキー。
すべてはこの可愛らしい声の持ち主――ろんという女子生徒が持参したもの。
それらが置かれた長机を挟んで向かいに二人が腰掛ける。
ろんはお菓子作りが得意で、私たちの中では一番と言って良いほど女子力が高い。

「じゃあ、早速聞いていこうか。」

足と腕を組んで、どこか偉そうな態度を取る彼女は96猫と呼ばれる金髪の女子生徒。
ピアスの数や着崩しまくった制服のせいで指導を受けること早三桁。
先生との追いかけっこは日常茶飯事で、男女共に交友関係が広く、
追いかけっこをするたびにクロの支持者が増えていくほどだ。

96「昨日、あなたはどこで誰と何をしていたか答えてください。」

『何その変な聞き方。普通に要とケーキ食べて帰っただけだけど。』

ろ「デートなんだね! 」

ティーカップに手を添えたろんがどこか嬉しそうに声を上げた。

『デートじゃないって、付き合ってないし。』

紅茶を一口飲んで溜め息と共に息を吐く。
それと共に「えっ」と二人は声を合わせた。

96「なんだ、最近様子がおかしかったからついにAにも春が来たのかと。」

ろ「なんだなんだー。」

ぷぅ、と頬を膨らますろん。

『なんだじゃないよ……こちとら大迷惑だってーの。』

96「でもまぁ、Aが要……っていうか店長と知り合いになれたのは好都合だったかな。
  アイツ生徒会の役員だし、それに――転校生の二人が狙ってる。」

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リル(プロフ) - うああっ!久々の戦闘シーン!夢主ちゃんかっこいい〜。 (2018年6月18日 19時) (レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)
ミッシェル(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます〜〜!めちゃめちゃ嬉しいです!もっと可愛くかっこよく魔法少年キラキラさせないとですね!頑張ります! (2018年3月30日 14時) (レス) id: a50b082e12 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - いや、そーいう意味じゃなくて、要ちゃんが可愛いすぎてヤバいんです!ミッシェルさんの要ちゃんも、可愛いくて、かっこよくてヤバい! (2018年3月30日 13時) (レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)
ミッシェル(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます〜!私も書いてて性格が迷子になりつつあってヤバいと思ってます(( ちょこちょこ更新しますのでその際はまた見ていただけると嬉しいです! (2018年3月27日 17時) (レス) id: a50b082e12 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 要ちゃんヤバいなぁ……。更新頑張ってください! (2018年3月27日 16時) (レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミッシェル | 作者ホームページ:×  
作成日時:2016年3月23日 20時

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