シュガーとソルト(2)

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『涼太くんだったら誰かと比べる事ないんだけどな〜

玲於くんも涼太くん見習って優しくなったら？』






そう言うと眉間にシワを寄せて

ムニュッと私の頬を掴む






玲於「うっさい」






そう言って私の先をスタスタ歩く玲於くん。






『もー、歩くの早いよー』





玲於「あー面倒くせぇ。

お前のペースで歩いてたら朝日昇るっつーの。

…ほら、行くよ。」






少し後ろを歩く私の元へ戻ってきて私の手を取り歩き始めた






『あ、手繋いでくれた』





玲於「…お前さ、手冷たくね？」





『冷え性なの』





玲於「ふーん」






そう聞くと私の手を握る力が少し強くなった






『ふふっ…』






不器用なりの優しさについ笑みが溢れる


こういうところにまた惹かれるんだよね






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───佐野家






『お邪魔しまーすっ』






久しぶりの佐野家。



相変わらず玲於くんの匂いが漂う幸せの空間。






『はぁー、ずっとここにいたい』






なんて、玄関でそんな事言ったものだから






玲於「あーそう、じゃあ今日お前玄関で寝て」






そう言われた






『違くて！玲於くんのお家にずっといたいって事！』





玲於「分かってるわ、ばーか。笑」





『もう、本当いじわる』





玲於「あー、ねみぃ。

先に風呂入る？」





『あー…んーん、先どうぞ』





玲於「あっそ」





『ねぇ、DVD観ててもいい？』





玲於「どーぞ」





『わーいっ』






玲於くんは着替えとタオルを持ってお風呂場へ消えてった






『何のDVDあるかな〜』






DVDが入った棚を漁る。



それにしても玲於くん片付け上手だなぁ。



整理整頓ちゃんとされてるし、女の子みたい、、



いや、女の子より綺麗かも…






『あ！兄こまだぁ〜！

あ、でもこっちに植物図鑑もある』






どっちにしようかなぁ、、



お兄も見たいけど

”良かったら拾ってくれませんか”も聞きたい！

迷う〜！！！！






『…よしっ、どっちも見ればいいんじゃんね』






勝手に悩んで勝手に解決し早速DVDをつけた






『お兄は後でとっておいて

まずは植物図鑑〜っと』









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