シュガーとソルト(2)

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『〜♪〜♪』






玲於「つーかさ」





『？』





玲於「どさくさに紛れて手繋ぐな」





『んー？』





玲於「んー？じゃないから。」





『だめ？』





玲於「言い方可愛くしても元がブスだからダメ。」





『ぶーっ。分かったよー』






諦めて繋いだ手を離した



玲於くんのケチ。



頬っぺた膨らませて少ししかめっ面になる





玲於「ブス面で隣歩かれるの恥ずかしいからやめろ」






そう言って私の膨らませてた頬っぺを手で潰された






『あ、』





玲於「何、また先生でも見つけた？」





『んーん！』






何か思いついたかのようにニヤニヤしながら

歩道の横にある縁石に乗ってバランスを取って歩き始める






玲於「はぁー。まじガキ」





『なんかついやりたくならない？』





玲於「ならない」





『えー、私たまにこういう事したくなるんだよね

横断歩道で白線しか歩いちゃダメとか

信号赤から青に変わるまで息止められたら幸せになれるとか

勝手におまじないみたいなの決めちゃったりしてさ』





玲於「ふっ。お前精神年齢3歳くらいでしょ。笑」





『え、やっぱり私だけか〜』





玲於「世の中の20代ってもっと大人だからね？

お前との比較対象は3歳児。」





『えーっ、ちゃんと大人だもん』





玲於「子供がそのままでっかくなった感じ」





『ひどいっ！』





玲於「お前いつになったら大人っぽくなんの

そのままだったら子供どころか結婚もできねーぞ」





『え、玲於くんが拾ってくれるんじゃないの？』





玲於「いや俺がいつお前のこと拾ってやるって言った？」





『えっとね、子供の名前は玲於くんと私の名前から取ってー…』





玲於「いや聞いてねーから。

寝言は寝てから言え、ブス。

少しは夏実ちゃん見習えよ」





『…夏実さんと比べられても困るもん』






夏実さんと何もないって分かってても

玲於くんの発言にヤキモチ。

もう玲於くん女心分かってないなぁ。



いじけて少し早歩きで縁石を歩くと

足元のバランスを崩して転びそうになる






玲於「あぶねっ！」






玲於くんが私の腕を引いてくれて何とか転ばず済んだ






玲於「調子乗っからだよ」





『ふんっ！』





玲於「は？助けてもらっといてその態度ねーだろ」









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