妹、悪戯する ページ18
「はよー。」
「おはよ……あれ、大先生だけ？珍しいなぁ。」
「ああ、Aちゃん？今日朝からおらへんよ。」
ある日のこと、珍しく鬱が少し遅れて朝食を取りに1人で現れた。普段Aに起こされて二人で幹部専用の食堂に現れるため、朝食を採っていた数名の幹部たちは達は一様に珍しいものをみるような目で鬱を見ていた。彼はその視線に若干引きながら、シャオロンの横に座って朝食を食べ始めた。
「…どうした？シャオちゃん、そんなに見つめて。」
「いや、なんか、大先生……痩せた？」
「んー？最近計っとらんから分からんけどAちゃんに栄養管理されてるから痩せたかもなぁ？」
「あー、それはありそう。」
「大ちゃん、叩かれなきゃ起きなかったし。その癖寝れないとか言って夜更かしするわで大変だったもんね。」
「流石うちのAちゃんやなぁ。」
しみじみ呟いていると聞いていたシャオロンとひとらんらんにシスコンと言われる。可愛い愛しの妹が居るんだから当たり前の行動なのだと本人は自負しているのだが、ドヤ顔で身内を全力で自慢された2人はお前の功績ではないだろうと、すこし白い目で見ていた。
「諸君、おはよう……。」
「あ、グルッペンや。」
彼とシャオロンが話していると、すこしやつれた様子のグルッペンとトントンが入ってきた。
おそらく書類仕事を徹夜で終わらせていたのだろう。グルッペンにすら目の下に若干の隈が見受けられた。椅子に座ったグルッペンはいつもより背筋が曲がっていかにも疲れ果てている。トントンはそのままの足でキッチンに入っていったので、おそらくは珈琲を用意しているのだろうと分かる。
「グルちゃんが徹夜でそんなヘロヘロなんて珍しいやん。お疲れ様。」
「めっちゃ眠いゾ…。トン氏珈琲はよ。」
「はいグルさんこれな、お待たせ……どこかの誰かさんが期限ギリギリでガバった資料寄越さなきゃこうなってないんだよなぁ？」
「えっとんち、原因もしかして僕？」
「当たり前だよなぁ？でもお前にはさっさと解析して欲しい案件あったから俺とグルさんで何とかしたわ。」
「あー、それはあざっす、チッス。」
「おい、ここでタバコ吸うな言っとるやろ。」
「へいへい、じゃあどうぞゆっくり。」
ヘラりと笑ってまぎらわすように煙草に火をつけようとしたらトントンに止められた鬱は煙草をくわえたまま食堂から出ていった。普段なら粛清まで加えられたりするそれを注意だけで済ませたトントンを見るに、おそらくグルッペン以上に寝てないのかもしれないと1人心の中で哀れみながら部屋を出た。
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零歌 - え、うますぎでしょ！？ 憧れます‼ 続き、待ってます、！ (2023年3月31日 6時) (
レス) @page36 id: 2cc0278ca8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメル(プロフ) - 面白いところで終わってしまった…！！これからも、気長に作品更新を待っているので無理のないようにしてください！いつでも待ってますから！！！ (2022年8月17日 9時) (レス) @page36 id: 803f58ab86 (このIDを非表示/違反報告)
歴(プロフ) - 小雨さん» こんな更新停滞小説にコメントありがとうございます神作品などありがたいお言葉まで！！そのうちひょっこり現れたらまた楽しんでいただければと思います。 (2020年11月22日 17時) (レス) id: 957608dc41 (このIDを非表示/違反報告)
小雨 - 歴さん。こんにちは！いやー見た瞬間に神作品だと分かりました()更新無理しないでください！出来るときにフラッと帰ってきて下さいね！それまでのんびりと待っておきます！ (2020年11月9日 10時) (レス) id: 459de324fd (このIDを非表示/違反報告)
歴(プロフ) - めっぴぃーさん» こんな更新されてるかも分からん作品にありがたいコメントありがとうございます。のろのろ具合は変わるかわかりませんが、気長に待っていただければと思います。 (2019年1月5日 2時) (レス) id: 957608dc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歴 | 作成日時：2017年8月15日 21時
