悪食マフィアの気持ち、知ってます？（Part すりーだお） (ページ12)

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【半狂乱】ページ12

中兄を無理矢理運転席に座らせる。

太「大切な物を失ったショックからまだ立ち直れて居ないのでしょう？」

『・・・あたりめぇだ。本当ならシナリオを書き換えに行きたいところだ。

けどなぁ、彼奴と約束しちまったからよ。』

神失葉蔵＿＿＿＿神様みたいにイイコ

『それを果たせる用になるまで、こうして仮面被って・・・・

害虫共ヲ喰らッテかなキャいけナｸなｯたんdあﾖ？』

葉蔵から貰った仮面。

いつも嬉しそうに笑ってる。

でもその眼は鈍く、赤黒く光って居て、何かに飢えていた。

体の所々から黒い靄が立ち上る。

「おいおいマジかよ・・・糞太宰！早く幹部を止めろよ！」

太「残念ながら無理だ。彼女に私の異能は通用しない。

彼女はその「現実」そのものを喰らった。」

「はぁ？！」

『だいじョウぶだよ、ぼうそうはｼテﾅｲ。』

朦朧とした意識の中で言えることはそれだけだ。

あとはこのbrrikkoだが・・・

花「うわ～ん、あの子、姫をいじめるぅ～！助けてぇ！！」

太「悪いが、近寄らないでくれないかい？」

花「え・・・」

よし、いっか。

窓から身を乗り出し、車の上に立つ。

敵を真っ直ぐ見据え、

その車に向かって飛躍する。

そこからは・・・

＿_______＿_____

運転するものが居なくなって空っぽになった車が数台。

血を一滴も残さずに消えた敵組織の兵。

生者とも死者とも似付かぬ容姿で立ち尽している一人の幼い少女。

首はへし折れ、少し右に曲がっている。

左手は真逆の方に曲がり、右腕は無くなっている。

身体は傷だらけで、泥で汚れている。

顔は幸い前髪で隠れているが・・・

『・・・早kう、かえrあナkゥchヤ・・・』

((バキッ、ゴキッ、グジュ・・・

彼女の背中にある「紋章の様なヤケド」が立体化し、

彼女の翼と化す。

((バサッ！！！

ーーーポートマフィア・首領室ーーー

森「よくやってくれたね。やはり君達に頼んで正解だった様だ。」

森鴎外の前には双黒が立っていた。

花園嬢は奥の部屋でエリスと遊んでいた。

「しかし、尾崎幹部の援護を怠った上、我々だけ戻って来てしまい・・・」

森「その心配はないよ中原君。」

「え・・・」

奇妙な沈黙が流れた。

中也が太宰に目を向けると、太宰もわからないと言った様子だった。

次の瞬間、悍ましい気配が現れると共に奇妙な風が吹き抜けた