ep.88 ページ40
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その後、突如現れたムーディに呼ばれてロンとハーマイオニーは後ろ髪を引かれながらマクゴナガルのところに行ってしまった。
Aはムーディの義足の音が聞こえた瞬間音もなくいなくなってしまったので、ハリーは密かに彼女が姿あらわしを取得したのではないかと疑っている。
ホグワーツの中では姿あらわしができないので、絶対に無い話なのだが……。
*
翌日、Aは湖の上に設置された会場の上で下を覗き込んでいた。
「今回は誰に賭ける、A？」
「賭ける前提で話をしないでもらってもいいかしら？……ハリーに1ガリオン」
「随分弱気だな」
「昨日の夜中まで図書室にいて、結局何か見つかったのかもわからないし…」
ジョージは面白くなさそうな顔をして、辺りを見回した。
「そういえばうちのロンとグレンジャーは？」
「第二の試練の課題は湖の底に攫われた大切なものを一時間以内に取り返すことだから、きっと二人は選手の大切なものなのよ」
フレッドは納得したように鼻を鳴らし、何か言おうとしているジョージを小突いた。
「セドリックの大切なものは？Aはここにいるし」
「チョウに決まってるじゃない…やめてよ、最近レイブンクローの女の子たちからの風当たりが強いんだから」
Aが顔を顰めて視線を湖に戻すと、選手たちが一斉に湖に飛び込むところだった。
見ているだけでも湿り気のある風が吹いて寒いのに、あの中に入ることなど考えただけでも凍え死にそうだ。
「寒い？俺の着るか？」
「いいわ、あなたが風邪をひくもの…」
フレッドは最近やたらとAに自分の服を着せたがる。
もう既に半分脱いでいたのを着せ直し、Aはまた何も見えない湖を見た。
「思ったんだけど…何も見えないのにここで一時間待つのってとっても暇じゃない？」
「おっ賢いなA、誰も気づいてないぜ」
「暇ならキスでも？」
「し、な、い」
*
一時間後＿Aは退屈でずっと大欠伸をしていた＿、一番にセドリックとチョウが水面から顔を出した。
泳ぎながらお互いを見つめて微笑みあう二人を何気なく見ていると、後ろから青いローブを着た生徒たちが「あなたの入り込む隙間なんかないわよ」とAを嘲笑った。
Aは意地の悪い笑みを鼻で笑い、「それ私じゃなくて二ヶ月前の彼に言えば？」と言い返した。
「ジョージ、俺の彼女が可愛いのにマジでかっこいい」
「フレッド、
ジョージはにやけるフレッドに杖を振る真似をした。
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ちとせ(プロフ) - Rrrrさん» コメントありがとうございます。はい、もちろん……(；；)ただ(私の解釈での)ハッピーエンドにはなりますのでご安心ください(？) (3月9日 9時) (
レス) id: 12c0d6c6fa (このIDを非表示/違反報告)
Rrrr(プロフ) - 最近読み始めた者なのですが救済等は無いのであれば、フレッドもちゃんと…? (3月9日 6時) (レス) id: eeb020f16b (このIDを非表示/違反報告)
赤田 - すごい、悪役令嬢的なことになっても、吹っ飛ばしてる、すごい。 (2023年3月8日 19時) (レス) @page45 id: 3d88a3b324 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - 村民さん» ありがとうございます♡♡読み返していただけたなんて、とっても嬉しいです(><)フレッドくんのかっこよさの10000分の1も表せていない気がするのですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです( ¨̮ ) (2023年2月20日 12時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
村民(プロフ) - 初めまして！好みのお話で最近フレッドにハマった事もあり1日で何度か読み返させてもらいました！続きも楽しみにしてます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2023年2月20日 5時) (レス) @page47 id: 82c45efafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2023年2月13日 13時
