ep.89 ページ41
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セドリックのすぐ後に水魔に襲われたのだというフラーが途中棄権という形で救出された。
そして湖から鮫の頭をしたクラムとハーマイオニーが続き、Aは階段を駆け下りてハーマイオニーに抱きついた。
「寒いでしょう、見てるだけで凍りそうだったもの……私のローブを着て＿＿マダム・ポンフリー、タオルをもう一枚くださる？」
いつものハーマイオニーが移ってしまったかのように捲し立てるAを笑い、ハーマイオニーはクラムとともに更衣室へ連れていかれた。
「フレッド……やっぱりあなたのローブを借りてもいい？」
フレッドは長めの咳払いをし、仰々しくAの肩に自分のローブをかけた。
ジョージにはその咳がなぜか「エッロ！」(本当にそう言ったかどうかはわからないが)に聞こえた。
もし本当であれば、双子の兄弟ながらとんでもないやつである。
ジョージが少し引いたような目でやけに上機嫌なフレッドを見ると、湖面からロンとフラーの妹が顔を出した。
少し遅れて荒い息をしたハリーが救出され、たくさんの人に囲まれていた。
「ほら、1ガリオンでよかった……」
「自分で言うのもなんだけど本当に似てきたよな、俺たちに」
「俺
「……フレッドに似てきたよな」
それでいい と言わんばかりに大きく頷くフレッドにジョージは呆れ返り、ハリーを水から引き上げてさっさと帰ってしまった。
*
その日の夕、飽きずに空き教室に引っ張りこもうとするフレッドを躱してAが部屋に戻る途中、スネイプの部屋から男二人が口論する声が聞こえてきた。
「闇の印だ、この意味がわかるだろうセブルス！」
ちょうど男＿ダームストラング校長のカルカロフ＿が左の袖を捲り上げているところで、Aは ひっ と声を上げてしまった。
途端にこちらを向くカルカロフとスネイプにぎこちなく愛想笑いを浮かべて去ろうとすると、Aは勢いよく壁に背を押し付けられた。
「お前、キャンベルの娘だろう、左腕を見せてみろ！」
あまりの剣幕にAは首を横に振ることしかできず、スネイプを見るも、スネイプは薄ら笑いを浮かべてこちらを見るだけだった。
「それは自分を腕に印があるだけの善良な一生徒だと思っている愚かな小娘だ、カルカロフ……闇の印が濃くなっているからといって、それが自分の色恋より重要なことだとも思うまい……」
嫌味ったらしく言うスネイプにカルカロフは鼻を鳴らして足早に去り、Aも震えながら急いで部屋に戻った。
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ちとせ(プロフ) - Rrrrさん» コメントありがとうございます。はい、もちろん……(；；)ただ(私の解釈での)ハッピーエンドにはなりますのでご安心ください(？) (3月9日 9時) (
レス) id: 12c0d6c6fa (このIDを非表示/違反報告)
Rrrr(プロフ) - 最近読み始めた者なのですが救済等は無いのであれば、フレッドもちゃんと…? (3月9日 6時) (レス) id: eeb020f16b (このIDを非表示/違反報告)
赤田 - すごい、悪役令嬢的なことになっても、吹っ飛ばしてる、すごい。 (2023年3月8日 19時) (レス) @page45 id: 3d88a3b324 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - 村民さん» ありがとうございます♡♡読み返していただけたなんて、とっても嬉しいです(><)フレッドくんのかっこよさの10000分の1も表せていない気がするのですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです( ¨̮ ) (2023年2月20日 12時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
村民(プロフ) - 初めまして！好みのお話で最近フレッドにハマった事もあり1日で何度か読み返させてもらいました！続きも楽しみにしてます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2023年2月20日 5時) (レス) @page47 id: 82c45efafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2023年2月13日 13時
