ep.62 ページ14
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箒に乗るだけでやっとのAからするとホグワーツの選手たちも充分凄いが、やはりプロはスピードやフォームからして明らかに違うのがわかる。
スポーツ類に全く興味のなかったAもファンになりそうなほど素晴らしい箒捌きに、フレッドとジョージは大喜びで叫んでいる。
グリーンのユニフォームを着たアイルランドの選手たちが隊列を組んで会場を飛び回った後、その列を崩すようにして赤いブルガリアチームが乱入し、その中でも一際目立った飛び方をする選手をジニーが指さした。
「あれもしかしてクラム！？」
「そう、世界最高のシーカーさ」
箒の上で逆立ちをしてみせたり、とんでもない速さで飛び回るその選手に、ロンはさっきのヴィーラと同じくらい惹き付けられているようだった。
パフォーマンスが終わり、選手たちが位置に着くと、ファッジ魔法大臣がせかせかと台に上がって試合開始を告げた。
*
「クラムがスニッチを取った！クラムが＿＿160対170でアイルランドの勝利ィ！？」
試合終了のホイッスルが鳴り響く中、クラムの大ファンだというロンが大きな叫び声を上げた。
フレッドとジョージがハイタッチをしたのを見てAが不思議そうな顔をしていると、ジョージが賭けで全財産をこの結果に賭けたのだと教えてくれた。
「すごい、あなた達って……才能があるわ」
「「お褒めの言葉どうもありがとう」」
テントに戻ってもみんなの興奮は収まらず、ロンはソファの上に立ってクラムがいかに素晴らしいかとうとうと語り、その周りを鳥のようにフレッドとジョージが取り囲んで騒いでいる。
Aはフレッドの腕を掴んで引き寄せ、自分のクレンジングオイルを手のひらに伸ばしてたっぷり塗り付けた。
「ベタベタする」
「文句言わないで＿＿出来たわ、よく流してきて」
顔面アイルランドの次はオイルでテカテカで、Aはジョージの頬に同じようにオイルを塗っている間も、思い出してずっと笑っていた。
「Aったら、急に女の子みたいになっちゃって」
「ちょっとそれどういう意味？」
「恋をするとこうも人って変わるのね＿ねぇジニー？」
「どうして私を見て笑うの！？」
「次はあなたの番ってことよ」
「嫌だわ、急に経験者ぶるんだから…」
女子三人のあけすけな会話に男たちは気まずそうにしていたが、カーテンで仕切っているためA達がそれを知ることはなかった。
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ちとせ(プロフ) - Rrrrさん» コメントありがとうございます。はい、もちろん……(；；)ただ(私の解釈での)ハッピーエンドにはなりますのでご安心ください(？) (3月9日 9時) (
レス) id: 12c0d6c6fa (このIDを非表示/違反報告)
Rrrr(プロフ) - 最近読み始めた者なのですが救済等は無いのであれば、フレッドもちゃんと…? (3月9日 6時) (レス) id: eeb020f16b (このIDを非表示/違反報告)
赤田 - すごい、悪役令嬢的なことになっても、吹っ飛ばしてる、すごい。 (2023年3月8日 19時) (レス) @page45 id: 3d88a3b324 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - 村民さん» ありがとうございます♡♡読み返していただけたなんて、とっても嬉しいです(><)フレッドくんのかっこよさの10000分の1も表せていない気がするのですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです( ¨̮ ) (2023年2月20日 12時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
村民(プロフ) - 初めまして！好みのお話で最近フレッドにハマった事もあり1日で何度か読み返させてもらいました！続きも楽しみにしてます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2023年2月20日 5時) (レス) @page47 id: 82c45efafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2023年2月13日 13時
