リドル バースデー １ ページ29
・
今日、8月24日はリドルの誕生日。
ということで、ハーツラビュル寮のパーティーに招待された。
「あっ、Aくん来てくれたんだ！やっほやっほー。記念に一枚っと。」
『やっほーケイト。薔薇を塗ってるの？』
「そうそう。これ意外と疲れるんだよねー。お疲れ様のぎゅーとかしてくれてもいいんだよ？」
そう言って腕を広げるケイトに思いっきり飛び込むと、びっくりした様子だった。
きっと冗談で言ったつもりだったんだろうけど、
意地悪してみたくなっちゃった。
「もー。可愛すぎ。」
『えへへ、でしょ〜。』
「こらケイト。サボってると首をはねられるぞ？」
ボクの肩に顔を埋めてぐりぐりとするケイトの頭を撫でていると、後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。
「げ、トレイくん。完全に邪魔しに来てるじゃん……」
「なんのことだか。
それよりA。今日はAの好きなフルーツを使ったタルトを作ったんだ。」
『えっ！ホント！？』
「ああ。リドルが来たら用意するから、食べてくれるか？」
『もちろんっ！』
大好きなフルーツのタルトにテンションが上がってるボクの頭をトレイが撫でてくれる。
フルーツも大好きだけど、トレイの作るスイーツはもっと大好きなんだ。
「ちぇっ、良いですよーだ。けーくんはオレくん達と寂しく薔薇を塗ってるから」
『そんなこと言わないでよケイト。ボクも手伝うからさ。』
「いいの？ありがとー！マジ助かる！」
ボクとトレイくんがずっと話してるのが気に食わなかったのか、ぷんとそっぽを向きだしたケイト。
わざとなんだろうなとは思うけど、やっぱりそうされるのは寂しいので手伝うことにした。
完全に嵌められた……。
「あっ、A先輩だ。おーい！せんぱーい！」
『エース。それにデュースも。』
「あれ、どうしてA先輩が薔薇を塗ってるんですか？」
『それが意地悪な君たちの先輩に嵌められちゃってさ〜。』
エースとデュースは、あ〜。と声を揃えて言う。
ケイトって1年生の中でそんなに意地悪なイメージなんだ…
エース、デュースや他のみんなと薔薇を塗り進め、ようやく全ての薔薇を塗ることができた。
はあ疲れた。ハーツラビュル寮生は大変だなあ。
席に座るよう言われ、ケイトとトレイの間に座る。
そろそろ始まるのかな。
「我らがリーダー！赤き支配者、リドル寮長のおな〜り〜！」
あ、来たみたいだ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます！不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです！ (2022年8月6日 23時) (
レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました！！更新楽しみにしてます、頑張ってください！！！ (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林檎と珈琲豆 | 作成日時：2022年8月6日 16時
