リドル バースデー ２ ページ30
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『リドル。ハッピーバースデー！』
「A先輩！来て下さったんですね。」
リドルに飛びつき、お祝いの言葉を言うとぱあっと表情を明るくして抱きしめてくれるリドル。
か、可愛い……！
お祝いもしたし、そろそろ用意していたプレゼントを渡そう。
『はい、ボクからのプレゼント。』
「ありがとうございます。これは……クッション、ですか。」
『そう。リドル、たくさん勉強するから長時間座るでしょ？なるべく腰に負担がかからないようにと思って。どうかな？』
「薔薇の形をしていて可愛らしいデザインですね。しかもかなり触り心地の良い素材だ。
とても嬉しいです！今後使わせていただきます。」
ボクがあげたプレゼントを抱き抱えるリドル
喜んでくれて良かった。
『ふふっ、他に欲しいものはある？今日の主役はリドルだから、なんでも言うこと聞いてあげる。』
「な、なんでも……それじゃあ……その……」
恥ずかしそうに顔を赤らめるリドル。
めずらしく言葉に詰まっているようだけど、一体どんなお願いをされるんだろうか……。
「ト、トレイやケイトにしてるように……その、キス、してほしいです……。」
『へっ？』
予想外の答えに素っ頓狂な声が出る。
ま、まさかリドルからお願いされるなんて……。
今まで真面目な子だからそういうの苦手かなって思ってたんだけど、そうじゃないなら良かった。
『なんだ、そんなことなら今日じゃなくてもしてあげるよ。ほら、こっち向いて。』
「……！」
下を向いていたリドルの顔を覆い、唇にそっと触れるだけのキスをする。
それだけなのに真っ赤になってこちらを見つめるリドル。やっぱ可愛い。
「あ、あありがとうございます。ワガママを言ってすみません。」
『ふふっ、ワガママなんかじゃないよ。それより、トレイが作ってくれた苺のタルト、一緒に食べよ！』
「は、はい！」
彼の大きな瞳が揺れる。
まだ緊張してるのかいつもの流暢な喋り方には戻っていなかった。
タルトを持っていき、2人で口に頬張る。
お、美味しい〜！
多分ボクもリドルも幸せそうな表情をしていたんだろう。周りがほわほわしてた。
それをケイトに撮られてたのは後で気づいたことだけど。
その後もクロッケーなど、楽しい遊びをたくさんして可愛らしい後輩の誕生日会は幕を閉じた。
改めて、誕生日おめでとう。リドル。
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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます！不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです！ (2022年8月6日 23時) (
レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました！！更新楽しみにしてます、頑張ってください！！！ (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎と珈琲豆 | 作成日時：2022年8月6日 16時
