8話 ページ10
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「もー。やっぱりココにいた。レオナさん、今日は補習の日ッスよ。」
「はぁ……。うるせぇのが来た。」
「レオナさん、ただでさえダブってんスから。
これ以上留年したら、来年はオレと同級生ッスよ?」
『ええっ!やだっ!ボクと卒業しようよレオナ。』
「あー。うるせぇな。キャンキャン言うんじゃねぇよ。」
「ほら、行くッスよ!Aさんも、サヨナラッス!」
『うん!ばいばーい。頑張ってね、レオナ。』
「チッ……。今度俺の縄張りに入る時には気をつけろよ。草食動物ども。」
レオナとラギーは仲良く去っていってしまった。
2人の姿が見えなくなるのを見て、2人は安心しているようだった。
「…………ぷはぁ〜!!緊張したんだゾ!
なんなんだあの凄みのある管理人さんは!?」
「管理人さんではない気が……」
『ふふっ。ユウの言う通り。管理人さんではないけど、良い人だから安心して。』
「あれのどこが良い人なんだゾ。」
ふと、植物園の奥から2人ほどの気配を感じたと思えば、エースとデュースが大声をあげながらこちらへ来る。
「ハッ、そうだ。栗拾い!いっぱい拾わないとタルトの食いブチが減るんだった。」
『えっ、なになに、みんなでタルト作るの?頑張って、タルト作りは大変だよー。』
「そこは手伝ってくんないのね。つか、A先輩なにしてんの?」
『うーん……世間話?まあボクのことは置いといて。栗拾い頑張って!じゃーねぇ。』
トレイんとこだろうな。後でお邪魔しよっ。
僕はスキップで植物園を出て、ハーツラビュル寮へ向かう。
きっとどっかの誰かさんも同じことを考えているだろうから、そいつの元へ行くんだ。
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『ケイト。』
「あ、Aくん!やっほー!……え?」
スマホに夢中だったようで、こちらにびっくりしていた。
そんなケイトの口に軽く触れるだけのキスをすると、さらにびっくりしてこちらを見ていた。
『えへ、びっくりした?さっきの分。』
「もー、びっくりしたどころじゃないんだけど。そんなことして、襲われても知らないよ?」
ケイトはボクをソファに押し倒して囁く。
『…………いいよ。ケイトになら。』
「……はぁ。ズルいなぁAくんは。
それよりさ行くでしょ?トレイくんたちのところ。」
ため息をついて何でもなかったようにスマホを持って立ち上がった彼はボクが来た理由もお見通しのようだ。
『うん、もちろん。』
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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました!!更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎と珈琲豆 | 作成日時:2022年8月6日 16時