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21話 ページ24






『うわぁぁ〜!』

「トレビアン!色んな出店があるようだね。」




会場へ着くとたくさんの出店が並んでいた。


これってボクたちも食べれるのかな?





『ルーク!ボク出店見てくるから先に行ってて!』

「ウィ。楽しんで来るんだよ。」





道には入場待ちの客がいっぱいいた。
邪魔だなあ。店がよく見えないじゃん。






「ねえ!あれ、ヴィル・シェーンハイトのマジカメによく写ってる、A・アドラーブルじゃない!?」


「え!?あのAがいるの!?俺も見たい!」




「A・アドラーブルだ!握手してください!」

「ずるい!私が先よ!」


『………………。あはは!こんにちは。A・アドラーブルでーす!』





背伸びしながら店を見ていたら色んな人に囲まれた。このままだとめんどくさいのでテキトーに投げキッスとかをしておく。


てかヴィルはどこ?通ったならそっちに人が集まるハズなのに……。





「_____大変長らくお待たせいたしました。いよいよ選手の入場です!」


『やばっ!ちょ、行かなきゃいけないので道を開けてくださいっ!』

「きゃっ!待って〜!」




ディアソムニア寮が呼ばれ、いよいよマズイと思ったその時だった。




「う、うわああ!体が勝手に……どけ!どけ〜〜〜!!!」

「キャー!!!押さないで!」

『!?』




突然周りにいた人たちがパレードに向けて突進していった。

ちょ、どういうこと?



とりあえずみんなの所へ行こうと走り出そうとしたその時、一人サイドストリートに残った人物がこちらへ向かってきた。





「ハァ、ハァ……Aさんっ!大丈夫ッスか!?」

『ラ、ラギー!?なんで……』

「今ので怪我してないッスか!?貴方の美しい白い肌に傷でもついたらオレ……っ!」





ラギーはボクの手を取り、ずいっと顔を近づけて匂いを嗅ぎ始める。


ラギーは一通りボクの体を嗅ぎ、
良かった。怪我はないみたいッス。と小さな声で呟いた。




『それより、ラギーも早く自分の寮の所へ行かないと。レオナが寂しがるよ?』

「……でも、Aさんと一緒に居たいんス!」

『ラギー……、行って。』

「…………仰せのままに。」




駄々をこねるラギーの唇に指をあててそう言えば、目をとろんとさせてボクから離れるラギー。





ポムフィオーレ寮は大丈夫かな。

群衆に押しつぶされたディアソムニア寮の選手を見ながらボクもヴィルの元へ向かった。


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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました!!更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎と珈琲豆 | 作成日時:2022年8月6日 16時

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