船出 ページ6
「そろそろ時間だな！部屋に戻ろうぜ」
『本当だ。…それじゃあ、また明日ね。
3人とも、今日はありがとう。
初日から友達ができるなんて、思ってなかった。
えと、その、改めて…よ、よろしく＿＿＿？』
最後はなんて言えばいいかわからなくて、声が小さくなって俯いた。
は、恥ずかしい…
でもふわっ、と私の頭を触った手はとても暖かくて
「A」
そう、呼ぶ声も親しみがぎゅっと込められていた。
視線を上げると、綺麗な漆黒の瞳が私を見つめていた。
その隣の、淡い水色の瞳も。
「A、僕達の夢を君にも共有したい。
＿＿＿一緒に、海を見に行こう」
・
・
〈海を見に行く〉
その言葉が、私を導いた
＿＿＿次の一言に。
『私＿＿＿調査兵団に入る』
はっと息をのんだ3人
私は手を差し出した。
・
静かに目を合わせて、エレン、ミカサ、アルミンはそれぞれの手を私の手に重ねた。
「ああ！」
＿＿＿＿＿＿これが、はじまりだった
・
・
それからは、幼なじみ3人組と私の訓練の日々だった。
どんなときもエレン、ミカサ、アルミンは一緒にいた。
・
そうやって過ごして、3ヶ月ほど経ったとき
私は、1人の寡黙な少女に目をひかれるようになった。
・
アニ・レオンハート
いつも1人でいて、私も話したことがない。
でも、見てしまった
対人格闘技の訓練のとき
いつもつまらなさそうにしていた彼女が、いっそう顔をしかめて訓練を抜け出すのを。
なぜいつもつまらなくて仕方がないんだろう
なにがそうさせる？
私は俄然、アニに興味がわいた。
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天雪(プロフ) - 体重とか無理のない設定で好きです(笑)素敵な作品、ありがとうございます！ (2020年5月7日 11時) (
レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
紫餡(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！！長い間気づけず申し訳ありません。。。本当に不定期としか言えませんが待っていただければ幸いです！ (2019年12月1日 15時) (レス) id: 0463c0f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 面白いです！更新期待としか言えませんね...(゜Д゜) (2019年7月28日 18時) (レス) id: a4b09d9bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫餡 | 作成日時：2019年1月22日 16時
