心の中の掃除を。 ページ24
無言のまま走っていると、駐屯兵団の精鋭と思われる隊がこちらに近づいてきた。
立体機動の使い方から見るに、相当腕が立つと思われる。
動きに無駄がなくアンカーの射出位置も的確だ。
ただ、恐らくそれだけじゃない。
まだ他に何かあるからきっと精鋭と呼ばれるものなんだろう。
一人の背の高い男の兵士が近づいてきて、私とミカサは拳を心臓に当てる。
「…ミカサ・アッカーマン、A・フィレラだな？
悪いが、時間がないからすぐに任務につくことになる。住民たちの避難を支援してくれ」
『「了解！」』
やっぱりそうか。
調査兵団が不在というこの事態の深刻さが身に染みる。
それにしても、なぜ私は精鋭班に加えられたのだろう？
ミカサは言わずともわかる。
けど、10位ギリギリで立体機動も飛び抜けているわけではない。
それだったらライナー、ベルトルト、ア、ニ…
首を振って余計なことを自分から振り払う。
ちゃんと、決着はついたこと。
なのに、まだ彼女への執着の残骸が心の隅っこにある
アニはいま何を思っているんだろう、なんて
呆れることも笑い飛ばすこともできない。
虚しさが生まれてまた心に積もっていくだけ。
・
「A」
呼びかけられたかと思うと、右手をミカサの手に包まれた。
口数は少ないけど、それ以上に行動で示してくれる。
どんな素敵な言葉をかけるよりも、何も言わないで手を握ってくれるミカサがいることで安心する。
今日もまた、私はいつものように心をこめて言の葉を彼女に届ける。
『ミカサ、ありがとう』って
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大ッ変長らくお待たせしまして本当にすみません！
これからもこんな状態が続くかと思われますが、途中で放棄することは絶対にしたくないので、辛抱強くあまり期待をかけすぎずに見ていただけたら幸いです。
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天雪(プロフ) - 体重とか無理のない設定で好きです(笑)素敵な作品、ありがとうございます！ (2020年5月7日 11時) (
レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
紫餡(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！！長い間気づけず申し訳ありません。。。本当に不定期としか言えませんが待っていただければ幸いです！ (2019年12月1日 15時) (レス) id: 0463c0f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 面白いです！更新期待としか言えませんね...(゜Д゜) (2019年7月28日 18時) (レス) id: a4b09d9bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫餡 | 作成日時：2019年1月22日 16時
