"私情は捨てろ" ページ23
「……いっいやだぁ…いやだっいやだ…」
「怖いよ…」
「こ、こんなとこで死にたくない…」
巨人との戦闘を控えガタガタと怯える訓練兵。
巨人との対戦が最も経験豊富な調査兵団が壁外調査に出ているいま、駐屯兵と卒業演習を合格した訓練兵が立ち向かうしかない。
兵士たちにはタダ飯のツケを住民に払う、という決して逃げられない理由がある。
敵前逃亡は死罪。
足掻くのも無駄な何とも残酷な現実
それをつきつけられた少年少女
冷静に行動し、真摯に人類のために心臓を捧げることのできる者は果たしてどれほどいたのか。
・
・
「…戦況が混乱してきたら私のところへ来て。
混乱した状況下では筋書き通りにはいかない。」
「お前…！何言ってんだよ」
…エレンが大切すぎるから、エレンのことになると周りが見えなくなる。
ミカサの悪い癖だ。
みんな混乱してる。
怯えてる。
現実に抗えないから、どうしようもないのに。
まるでそれしかできないみたいに。
・
違うでしょ？
私は、そう、考えて考えて考えて…！
周りをよく見て、行動する。
何が正しいのか、
何をすべきか！！
『＿＿＿ミカサ、落ち着いて。冷静になって考えて。
一人でも多くの命を救うために、あなたのその力を最大限に引き出すことにのみ集中して。
…人類にその心臓を捧げた兵士ならば。
感情的にならない。任務のことを第一に行動するのみ
そうじゃなかったの？』
「…私は、冷静じゃなかったみたいだ。
ごめんなさい。A、ありがとう」
いつのまにか手が震えていたはずのアルミンも、こちらを向いて力強く頷いた。
その瞳に迷いはない。
・
ザザッ
「ミカサ訓練兵、それと＿＿＿A・フィレラ。お前たちは後衛部隊だ。ついて来い。」
『はっ！』「はっ」
後衛部隊＿＿＿駐屯兵団の精鋭が集まっている。
住民の避難を誘導しているはずだが、それが足りないのか？
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天雪(プロフ) - 体重とか無理のない設定で好きです(笑)素敵な作品、ありがとうございます！ (2020年5月7日 11時) (
レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
紫餡(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！！長い間気づけず申し訳ありません。。。本当に不定期としか言えませんが待っていただければ幸いです！ (2019年12月1日 15時) (レス) id: 0463c0f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 面白いです！更新期待としか言えませんね...(゜Д゜) (2019年7月28日 18時) (レス) id: a4b09d9bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫餡 | 作成日時：2019年1月22日 16時
