第3章 向日葵の咲く季節 ページ13
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ジリジリと照りつけるような日差し。
1週間しか持たないその身体を震わせ、自分が精一杯生きていることを示す蝉。
じんわりと滲む汗に不快感を覚えながら、真っ直ぐに前を睨みつけて歩く。
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__________ ...実は、ね。告白、されたの。
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_______________...俺、告白したよ。
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そんな大切な人たちからの言葉。
自分を認めてくれて優しくてちょっと鈍い、仲間との恋愛を望んでいない女の子。
転校したての俺に親切にしてくれ、部活でも何度も助け合ってお互いを成長し合える、良き友人。
どちらもかけがえのない大切なもので、壊したくなくて、応援したいのに、応援なんてできなくて。
あいつに少しでも惹かれている彼女を見て心があのぶ厚い入道雲にでも覆われたように暗くて。
何をしたいのか、何をすべきなのか、全く分からなくて...
....ックソ!
ぎゅっと拳を握りしめ、思わず出た舌打ちは鬱陶しいくらい眩い太陽に吸い込まれていった。
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夏が、始まる。
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セダム(プロフ) - むっちゃんさん» わー、ありがとうございます!!更新遅くてごめんなさい!続きも楽しんで読んでもらえればと思います! (2021年12月24日 21時) (レス) @page44 id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃん - 続きが気になって気になってたまらなく、気づいたら読み終わってました。最高です!! (2021年11月25日 22時) (レス) @page39 id: fa31dfe0b6 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 萸衣さん» あちらの方も読んでくださりありがとうございます!!どちらも更新不定期ですが更新した時は読んでくれると嬉しいです。頑張ります! (2021年7月31日 19時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
萸衣 - pixivでもセダムさんの作品読ませていただいています。とても面白いのせこれからも更新がんばってください。 (2021年3月29日 20時) (レス) id: 1e603ecb86 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 千香さん» 大丈夫ですよ(^^)消しときますね! (2019年8月26日 22時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セダム | 作成日時:2019年4月20日 19時