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1滴 ページ3

橋を渡った後に聞こえた私の嫌いな音ーーー




ばしゃーん、と何かが水の中に入るときの音だ。




橋の上には5人のイケメソとキモいうちの上司だ。




逃げようとしている上司を背の高い人が掴んでる辺り………




上司が落ちた人に当たって、当たってしまった人が落ちたんだろう。




あの川はすごく、流れが早い。




この辺りに住んでいる人であの川を泳げるのは私くらいだった。




バシャバシャっと聞こえる音が頭にまとわりついてくる。




あぁ嫌だ。




なんで戻ってるんだ私。




カバンを落として、川に飛び込んで………




馬鹿みたいに。




もうあんな思い、したくないのに。




『大丈夫ですか!』




ドクドクと心臓が痛い。



その人の腕を掴んで陸に戻る。




やばい。




肺が痛い。




発作だ。




死にそう。




「なーくん!大丈夫!?」




私が助けた人はきっと大丈夫だ。




「クッソ、あのオッさんなーくんを落としといて逃げやがった。」




でも、私は………




『ゲホッ、ゲホっ、ッハ、はっ、ごめっ………なさっ』




大丈夫じゃないじゃん。

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作者名:ちい丸 | 作者ホームページ:http miu1  
作成日時:2021年1月15日 23時

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