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ギャングの休日 〜後編〜 ページ23

透明のガラスケースの中には、傷1つない眩しい輝きを放つ宝石の指輪やら、ネックレスやら、女性の身に付けるアクセサリーの類のものが綺麗に並んでいる。

その中の1つに、ジョルノは目を奪われた。
彼女の紅の目、その燃え上がるような色を映し出した大きな宝石。周りには黄金に縁どられたブローチ。
まさに彼女、Aにぴったりなものだと僕は思った。
値段を見てみるも到底今の僕の手持ち金額では買えないような高価なものだ。声を掛けてきた店員に礼をして僕は店を後にした。
丁度たった今向かいの店から出てきたAと鉢合わせたようだ。手には沢山の紙袋。

『すみません!ちょっと迷っちゃって……』
照れくさそうに、へへ、と笑う。

「そうですか。…次、行きたい店はありますか?」

『あ、そういえば…ちょっと見て欲しいのがあって……!』

そういうとAはまた違う店へとジョルノの手を引っ張った。
小さな白い手からは確かなぬくもりを感じた。

あぁ、こんなことを平気でするから……!
脳内で葛藤しているジョルノも知らずにAは楽しそうな笑みを浮かべている。

試着室の前、ジョルノは佇んでいる。
女性ものの服屋の中、さすがにジョルノのような男がいると目立つようで、なにか視線を感じていた。
どっちがいいと思いますか?!そう言って試着室のカーテンを捲ったAは、黒いレースをあしらわれた、フェミニンなトップスを着ており、腕には華やかな肩にワンポイントの刺繍の入ったトップスを抱えている。
どっちもほとんど一緒じゃあないか…?と口に出しそうなのを抑え、ジョルノは右を指さす。
『……やっぱり両方買います!』
「僕に聞いた意味、ないじゃあないか…」
呆れた様子のジョルノ。


「荷物、持ちますよ。」


日も暮れてきたのでそろそろ帰ろうといつもの道を2人は歩いていた。傍から見れば若い恋人同士のようだ。
しばらく沈黙が続いたが、Aはゆっくりと口を開いて、申し訳なさそうな顔を覗かせた。

『えっと……ジョルノくん。今日……詰まらなかったですよね…?』


ジョルノの目が見開かれる。


「……そんなことないですよ。」

ほんの少し、ほんの少しジョルノの頬が緩んだようにAは感じた。
安心したように、今度はAがジョルノの前を歩き出す。


楽しかった。そんなこと、素直に言えるわけないだろう。

天ノ弱な青年の前を歩く彼女を見る目は暖かい。
そんな2人を、ネアポリスの夕日が優しく包んだ。

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しらとめ(プロフ) - 晴日空あかねさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)告白だなんて…(照)嬉しさの極みです…泣 頑張りますありがとうございます! (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - ドリアンさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)めちゃめちゃ嬉しいお言葉ありがとうございますっ!!!更新がんばります♩ (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
晴日空あかね(プロフ) - え!好きです!(唐突な告白)更新頑張って下さい楽しみにしてます!! (2022年9月28日 17時) (レス) id: e70225fc42 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 続きすごく楽しみです(*'▽'*) (2022年9月25日 21時) (レス) @page3 id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらとめ | 作成日時:2022年9月24日 12時

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