変わらぬ愛の先にあるもの

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「くたばるまで飲めェェェい！！」



松平のとっつあんの合図で、一斉にどんちゃん騒ぎをしだす真選組。



産後、退院した私達は、お妙ちゃんのキャバクラに来ていた。



勿論、二人の子供も一緒に。



「しっかしAが母親ねぇ・・・お二人さん恋人の頃はうじうじと奥手だった癖に、結婚してからすること速くね？」



各駅から新幹線乗ったみたいなこのスピード何？と、モラルも何もない質問をしてくる銀さん。



『銀さん、もうその年でそんなこと言ってると完全に親戚の嫌味なおじさんです』



「銀ちゃんクサイアル」



「その年でって何だよ！つか神楽に至ってはもう只の悪口じゃねえかよ！」



「Aさん、二人のお子さんの名前は何て言うんですか？」



おい！俺はスルー！？お前ら二年たって俺の扱い酷くなってね！？と叫ぶ銀さんを同じくスルーして、新八君の質問に答えようとすると



「ヨツバと新(あらた)だ。ヨツバはA、新は俺が名付けた」



後ろから十四郎さんが出てきた。そして私がおぶっていたヨツバをさらりと取り上げあやしてくれる。イクメンだ。



「新八の新と同じアルか？」



「ああそうだ。こいつはターミナル崩壊後直ぐに産まれたからな。江戸の新たな始まりと共に誕生したってことで」



「ふーん。ぱっつあんのよく分からない”八“がつくよりかましなんじゃねえの？」



「おいぃぃいい！！お前それいったら元ネタバカにしてんのと同じだぞ！あっちは七だからな！」



「新七も新八もモブってことネ」



復活した銀さんが鼻をほじりながら新八くんをいじると、それにすかさず突っ込む新八くん。それにまた返す神楽ちゃん。



二年間、私達が探していた光景に、私と十四郎さんは笑みが溢れる。



「Aちゃん！やっとゴリラを撒けたわ。赤ちゃん、見せて貰ってもいい？」



「A、久し振りじゃの。吉原の手練手管、必要無かったようて何より」



「あのおぼこ娘がねぇ・・・まっ、おめでとう」



「二人の子供ならきっと優秀な剣士に育つだろう。是非柳生にも遊びに来てくれ」



『皆・・・』



いつの日か、女子会をしたことを思い出す。



いつの間にか私達を中心に人だかりが出来ていて、わらわらと赤ちゃんを囲んだ。



たくさんの人に愛されてるね。ヨツバ、新。

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