変わらぬ愛の先にあるもの

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天鳥船(アメノトリフネ)の墜落、龍脈(アルタナ)の暴走



虚の計画によって一度は滅茶苦茶になってしまった江戸は、新政府を設立し生まれ変わろうとしていた。



その最中、桂小太郎の助言により、真選組は解散となる。



「万事屋を探しに行く」そう言って松下村塾があった場所へ赴く十四郎さんに、プロポーズを貰った時は置いていかれると恐怖を感じていただけに号泣してしまったっけ。



ずっと一緒にいた総悟と離れ、結婚することを決めた私は、もう一度江戸に戻る間の二年間で子宝を授かった。



玉のように愛らしい、女の子だ。



髪の毛の色が姉さんや総悟と同じ茶色だと気付いた時、即決で名前を”ヨツバ“にした。



四つ葉のクローバーは、幸運を運ぶと言われている。しかし、それが出来る理由は、三つ葉のクローバーの細胞が踏まれたりして傷つくかららしい。



この子にはどんなに傷ついても、壁にぶつかっても、幸せを掴める子になってほしい。そのような意味が込められている。



・・・なんて今までのこと振り返ってる暇はねぇんだよ



二度目とは言え、尋常じゃないくらいの痛みにベッドの上でのたうち回る。



全く空気を読まないタイミングで産まれようとしている腹の子。実は出産予定日かなり過ぎてて、多分通常よりでかくなってるから少し手間取っていた。



「A！頑張れ！」



『っーーー！！』



自分が傷だらけなのにも関わらずそのまま駆けつけてくれた十四郎さんの手を握りながら、痛みに耐える。



「産まれました！五体満足の立派な男の子です！」



助産師さんのそんな声に、安心してしまったのか、ほうっと息を吐きながら、意識がゆっくり途絶えた。

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