変わらぬ愛の先にあるもの

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時はたち、あれから２年後・・・



虚の復活計画が指導するに当たって、銀色の侍の紡いだ縁が、また江戸に集結する。



侍の魂を掛けた、最後の最後のバカ騒ぎ



『私も、戦いたかったな』




そこに私はいなかった。



「何いってんのさ、もうその体は自分だけのものじゃあないってのに。大丈夫。あいつらはやってのけるさ」



側にいるお登勢さんが私の後頭部を軽く叩いた。すみませんと言いながら舌をチロリと出す。



そんな私の腕の中には、地球の存亡の危機だと言うのにすやすやと眠る赤子がいた。



そして、私のお腹にも、新しい命が



「アッ、アソコ！」



その時、銀さんを先頭に、皆が傷だらけながらも無事に帰ってきた。



信じてはいたが、やはり安堵は大きいようで、思わず涙が溢れる。



ターミナルは崩壊したが、この町の事だ。踏みつけられたって何度だって立ち上がる。



何より、江戸に、侍達が帰ってきたのだから



まだ見ぬ未来に希望を見いだしたその時



『うっ、ぐうぅぅう・・・』



急に腹部に走る痺れるような痛み。一人目の時にも体験したこれは



『お、とせさん・・・こんなときに、すみません・・・産まれ、ます』



「こりゃ不味い・・・キャサリン！救急車！」



「キュウキュウシャアァァア！！」



「誰がそんな原始的な呼び方をしろと！」



崩壊したターミナルの側で、何故か重傷者達が私を運ぶという珍現象が勃発した。

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